佐藤琢磨は、インディカー 第8戦 デトロイトの決勝レースを10位でフィニッシュした。佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は、1周目のスタート直後に発生した多重アクシデントに巻き込まれた。すぐ目の前で起きた事故に反応し、ブレーキングで回避した佐藤琢磨だったが、後方から2台がぶつかってきたためにスピン。さらには1台が彼のフロントノーズにぶつかってきた。
佐藤琢磨はエンジンをストールさせたが、セイフティクルーによってエンジンが再始動され、周回遅れにならずにピットに戻ることができた。タイヤ交換と、フロントウイングの交換を2度のピットストップに分けて行い、トップグループとはあえて異なるタイミングでピットストップし、ポジションを上げて行くことを目指す戦いを展開していった。その結果、スタート直後にはほぼ最後尾までポジションを下げていた佐藤琢磨だったが、30周を越えたところでトップ15に入り、ゴールまで10周を切ってから10番手に順位を上げた。すぐ背後にはグレアム・レイホール(Rahal Letterman Lanigan Racing)と、インディ500で勝ったばかりのルーキー、アレクサンダー・ロッシ(Andretti Herta Autosport with Curb-Agajanian)が迫っていたが、佐藤琢磨は彼らの攻撃を跳ね返し、そのままフィニッシュ。今シーズン3度目のトップ10入りを果たした。佐藤琢磨(10位)「今朝行われた予選は、自分たちが狙っていた通りの戦いにはなりませんでした。私は雨のレースが好きですが、予選で自分たちの走ったグループだけ降ってしまいました。路面が濡れたため速いタイムが出せなくなっていたのです。予選16番手で中団からスタートし、目の前でアクシデントが発生。ブレーキングして避けられるところを、後方からヒットされてエンジンはストップし、フロントウイングとタイヤにダメージを負いました。幸運だったのは、周回遅れにならずに済んだことでした。2回続けてピットに入り、タイヤとノーズを交換してもらいました。そこからは徐々にポジションを上げていけました。私たちには競争力があったのですが、なにかが不足しており、マシンが不安定で、ドライビングが難しくなっていました。あのスタートでのアクシデンに巻き込まれながら、トップ10でゴールできたのはうれしいですね。レース中には作戦が展開に合っていて、上位に食い込めそうな勢いでした。そのままゴールまでいかなかったのが、少し悔しくもあります」
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