佐藤琢磨は、インディカー 第9戦 アイオワの決勝レースを12位で完走した。予定のスタート時刻の3時間ほど前から強い雨が降り、翌日へのレース延期さえ心配されたが、雨は止み、路面の乾燥も短時間で完了。予定より約1時間遅れの夜10時前から、250周のレースを行われた。
佐藤琢磨は、23番グリッドからのスタート。最後尾に近いポジションからの戦いとあって、徐々に、しかし着実にポジションを上げていくレースを戦った。スタート直前の雨で、思いのほか低くなった気温、高い湿度と、プラクティスまでとはまったく異なるコンディションとなり、慎重に戦うことになったが、連続リタイアの悪い流れを断ち切るためには、苦しいハンドリングのマシンであってもゴールまで走りきる必要があった。この日の佐藤琢磨はその任務遂行に向かって邁進し、12位でフィニッシュラインを切った。佐藤琢磨 (12位)「とても厳しいレースでした。自分たちとしてはハードに戦いました。難しい週末となっていましたが、レースではクルーたちがすばらしいピット作業を行ってくれました。アイオワでの我々には、スピードが不足していました。スピードをつけるべく努力をし、マシンを向上させることはできていたのですが、今日のレースは本当にハードなものになっていました。なんとかギリギリのところで、コース上にマシンを保っているような状態でした。こんなに厳しいレースは経験したことがありません。そう感じたくらいでした。次はトロント。ストリートレース、ロードレースがここからは続きますので、それらを戦い抜くことを楽しみにしています」
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