佐藤琢磨は、インディ500のファストフライデイに229.808mph(約367.7km/h)を達成し、総合の9番手につけた。1週間に渡るプラクティス走行の総まとめとなるファストフライデイでは、各チームはこれまでよりも高いブースト圧の使用が認められ、これに伴ってスピードも上昇した。
土曜日は90分間のプラクティスを行った後、午前11時から予選が始まる。佐藤琢磨の出走順は、AJフォイト・レーシングのなかではもっとも早い11番手となる。佐藤琢磨「今日はここ数日とはコンディションが大幅に異なる、とても興味深い1日となりました。気温が高くなり、空気はずっと重く湿度も高く感じられます。このためグリップレベルは低下しましたが、僕たちはさらにダウンフォースを減らしたので、2重の意味で難しい1日となりました。テストは順調で、グリップレベルが低いためにローダウンフォースでメカニカルグリップを追究する形になりましたが、興味深い実験ができたと思います。僕たちは3台のデータをまとめて良好な進化を果たせたので、明日はこれらをすべてマシンに盛り込み、さらに速く走れるようになることを期待しています」