2024年のF1世界選手権 第3戦 オーストラリアGPの決勝が3月24日(日)にメルボルンのアルバート・パーク・サーキットで行われ、カルロス・サインツJr.(スクーデリア・フェラーリ)が優勝。角田裕毅(RB)は8位入賞を果たした。4周目、ポールポジションからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の右リアタイヤから白煙。ピットに戻る途中のピットレーンでブレーキが破裂してリタイア。これまで1人圧倒的な強さを見せていたフェルスタッペンが消えたことで、誰が優勝しても分からない状況となった。
優勝は2番グリッドからスタートしたカルロス・サインツJr.。2周目にDRSを使ってフェルスタッペンを仕留めると首位をキープ。昨年のレッドブルに唯一の黒星をつけたシンガポールGP以来となる3勝目を挙げた。前戦サウジアラビアで虫垂炎の手術を終えて病み上がりでの優勝となった。2位にはシャルル・ルクレールが入り、スクーデリア・フェラーリが2022年の開幕戦バーレーンGP以来となる1-2フィニッシュを達成。ルクレールはファステストラップをマークした。3位にはランド・ノリスが入り、マクラーレンが今季初表彰台。4位にもチームメイトのオスカー・ピアストリが続き、母国メルボルンで素晴らしいパフォーマンスを発揮した。5位はセルジオ・ペレス(レッドブル)。3グリッド降格ペナルティで6番グリッドからスタートしたペレスは、フェルスタッペンが消えたレースでチームに大きな貢献を果たすことはできなかった。6位にはフェルナンド・アロンソ、7位にはアストンマーティン勢が続いた。そして、8位にはRBの角田裕毅が入り、自身、そして、チームにとって今季初ポイントとなる4ポイントを加算。前戦サウジアラビアでやられたハースF1チームを結果で上回り、チームをコンストラクターズ選手権で6位に浮上させた。メルセデスの2台が消えたレースで、4強チームに次ぐポジションにつけた見事な結果と言える。9位にニコ・ヒュルケンベルグ、10位にケビン・マグヌッセンとハースF1チームの2台が入賞。ダブル入賞は2022年のオーストリアGP以来となる。前戦ではブロック戦略が物議を醸したハースだが、今回はコース上でのバトルの末のポイント獲得となり、新チーム代表の小松礼雄にとってもいい状態で母国に凱旋することになる。メルセデスはダブルリタイアとなった。ルイス・ハミルトンは17周目にエンジンと見られる問題でコース上にストップ。ジョージ・ラッセルはファイナルラップのターン6でクラッシュを喫してリタイアを喫した。ポイント獲得を狙って1台体制のウィリアムズに抜擢されたアレクサンダー・アルボンは11位とポイントに届かず。角田裕毅のチームメイトであるダニエル・リカルドは12位で母国でポイント獲得はならなかった。13位はピエール・ガスリー。チームメイトのエステバン・オコンは完走中最下位という厳しい状況が続いている。ザウバーは、バルテリ・ボッタスが14位、周冠宇が15位。開幕2戦で悩まされたピットストップでのホイールナットの問題が再発して大きくタイムをロスした。次戦は鈴鹿サーキットでの日本GP(4月5日~7日)となる。2024年F1 オーストラリアGP 決勝 結果・タイムデータ 順位NoドライバーチームGAPINTPIT 155カルロス・サインツフェラーリ  2 216シャルル・ルクレールフェラーリ2.3662.3662 34ランド・ノリスマクラーレン5.9043.5382 481オスカー・ピアストリマクラーレン35.57029.8662 511セルジオ・ペレスレッドブル56.30920.5392 614フェルナンド・アロンソアストンマーティン80.99224.6832 718ランス・ストロールアストンマーティン93.22212.2302 822角田裕毅RB95.6012.3792 927ニコ・ヒュルケンベルグハース104.55389522 1020ケビン・マグヌッセンハース1L8.7692 1123アレクサンダー・アルボンウィリアムズ1L0.9282 123ダニエル・リカルドRB1L6.4992 1310ピエール・ガスリーアルピーヌ1L29.4452 1477バルテリ・ボッタスザウバー1L1.3732 1524周冠宇ザウバー1L1.9672 16731エステバン・オコンアルピーヌ1L9.6863 DNF63ジョージ・ラッセルメルセデス2L1L2 DNF44ルイス・ハミルトンメルセデス43L41L1 DNF1マックス・フェルスタッペンレッドブル55L12L1
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