2024年のF1世界選手権 第3戦オーストラリアGPのフリー走行1回目が3月22日(金)にメルボルンのアルバート・パーク・サーキットで行われ、ランド・ノリス(マクラーレン)がトップタイムをマークした。ノリスは今季初登場のC5(ソフト)で1分18秒564をマーク。2番手には0.018秒差でマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手には0.033秒差でジョージ・ラッセル(メルセデス)。6台がコンマ1秒以内に入る大混戦となった。
中東2連戦を終えて、F1サーカスはアジア・オセアニア大陸に移動。アルバート・パークのトラックは14のコーナーで構成され、最近、より流れるようなコースにリニューアルされた。以前ほどではないにせよ、オーバーテイクが難しいことに変わりはない。ナイトレースだった開幕2戦とは異なり、オーストラリアGPは日中にすべてのセッションが行われる。気温19度、路面温度33度のドライコンディションで60分間のFP1セッションは行われた。各セッションはナイトレースほどコンディションに大きな差はないためFP1から積極的な周回が重なれられた。歴史的にアルバート・パークでは1ストップ作戦が好まれてきたが、1段階ソフトなタイヤが採用されるようになったことで、それも変わってくるかもしれない。仮設のストリートサーキットとなるアルバート・パークは、路面は汚れた状態でスタート。残り20分を切ったところでアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)がターン8でクラッシュして赤旗中断。再開後の残り数分間で各ドライバーがタイムを更新しており、路面はさらに進化すると考えられる。トップのランド・ノリスから6番手のセルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング)はコンマ1秒以内。角田裕毅(RB)はトップから0.057秒差、4番手のシャルル・ルクレール(フェラーリ)から0.022秒差の5番手に入り、イニシャルのセットアップはまずまずのようだ。チームメイトのダニエル・リカルドは0.653秒差の11番手だった。ただ、マクラーレンのオスカー・ピアストリが10番手など、チームメイト間のラップタイムにばらつきが多く見られており、各チームで2台のセットアップで実験をしている可能性も高い。前戦を虫垂炎の手術で欠場したカルロス・サインツJr.(フェラーリ)もコックピットに復帰し、8番手タイムを記録。FP2の後、健康状態をチェックし、残りの週末を継続するかどうかを判断するとしている。ミッドフィールドはまたも混戦。11番手のリカルドから最下位のバルテリ・ボッタス(ザウバー)までは1秒以内。フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は長くガレージに留まっており、18番手は例外的なポジションといえるだろう。ただし、ザウバーの苦戦は明らかでボッタスは唯一1分20秒の壁を破ることができなかった。2024年F1 オーストラリアGP フリー走行2回目は、この後14時(現地時間16時)から行われる。2024年F1 オーストラリアGP フリー走行1回目 順位・ラップタイム 順位Noドライバーチームタイヤギャップ周回14ランド・ノリスマクラーレン1分18秒564 2321マックス・フェルスタッペンレッドブル1分18秒5820.01819363ジョージ・ラッセルメルセデス1分18秒5970.03321416シャルル・ルクレールフェラーリ1分18秒5990.03522522角田裕毅RB1分18秒6210.05726611セルジオ・ペレスレッドブル1分18秒6420.07823718ランス・ストロールアストンマーティン1分18秒6670.10326855カルロス・サインツフェラーリ1分18秒6860.12223944ルイス・ハミルトンメルセデス1分18秒7710.207201081オスカー・ピアストリマクラーレン1分18秒9180.35425113ダニエル・リカルドRB1分19秒2740.710251223アレクサンダー・アルボンウィリアムズ1分19秒4430.879111320ケビン・マグヌッセンハース1分19秒4890.92521142ローガン・サージェントウィリアムズ1分19秒5190.955221531エステバン・オコンアルピーヌ1分19秒5610.997251627ニコ・ヒュルケンベルグハース1分19秒6041.040211710ピエール・ガスリーアルピーヌ1分19秒6221.058251814フェルナンド・アロンソアストンマーティン1分19秒7161.152161924周冠宇ザウバー1分19秒9891.425232077バルテリ・ボッタスザウバー1分20秒0141.45021
全文を読む