Formula1.comが2023年F1第18戦カタールGP終了後のF1パワーランキングを発表。カタールGPでは、土曜日のスプリントで世界チャンピオンに輝いた後、マックス・フェルスタッペンが圧倒的な今季14回目の勝利を収めた。フェルスタッペンは、スプリント優勝者のオスカー・ピアストリ同様、審査員に感銘を与えた。では、今週のトップ10には他に誰がこのペアに加わるのだろうか?
F1パワーランキングは、Formula1.comの5人の審査員がグランプリ終了後に各ドライバーを評価し、週末を通してのパフォーマンスに応じて10点満点で採点。専門家のスコアを平均してレーススコアを作成し、そのスコアは総合パワーランキングのリーダーボードでシーズンを通して集計される。3度目のドライバーズタイトルを獲得し、偉大な選手の一人に名を連ねた週末、フェリスタッペンは最初から最後まで圧倒的な強さを発揮し、ここ2年間で典型となったパフォーマンスを見せた。レッドブルのマシンをポールポジションからスタートさせ、レース当日はさらにレベルアップしてさらなる勝利を収めた。週末の彼の唯一の汚点は、スプリントシュートアウトで予選3位となり、100kmダッシュでスタートが悪かったことだった。それでも彼は回復して2位でフィニッシュし、彼を偉大な存在にしているファイティングスピリットを見せつけた。マクラーレンのチーム代表であるアンドレア・ステラは、ピアストリのことをユニークな才能の持ち主だと評し、今年の彼のパフォーマンス、特にスプリントで優勝した今週末のパフォーマンスは、彼がグリッド上で最高のドライバーの1人と見なされ始めている理由を示していると述べた。スプリント・シュートアウトで見事なポールポジションを獲得したピアストリは、金曜日の予選でのミス(最終ラップでトラックリミットを超えてしまった)を取り戻すべく、レースでは6番手から2番手へと見事なスタートを決め、2戦連続の表彰台を獲得した。ノリスにとっては、自分のミスがなければ、スプリントとレースの両方でポールポジションを獲得できたことを祝うべき週末だったと感じていたかもしれない週末だった。しかし、彼にとってうまくいかなかった週末であっても、2回のトップ3フィニッシュは彼とマクラーレンの現在のパフォーマンスレベルを示している。予選では最終ラップでコース限界を超えてしまい、スプリント・シュートアウトでは最終コーナーではらんでしまったが、日曜日には10番手から3位まで挽回。この調子で週末を走りきれば、初優勝もそう遠くはないだろう。フィンランド人選手の典型的な控えめながらも注目に値する週末は、グリップの低いサーキットでマシンを操らせれば、彼はグリッド上でより優れたドライバーの一人であることを人々に思い出させた。8位は開幕戦バーレーンGP以来のベストリザルト。金曜日の予選では素晴らしい結果を残して9番手からレースをスタートし、土曜日は成果が出なかったものの、スプリントで13番手から10位に上がったことはペースがあることを示した。そして日曜日もそれを発揮してポイント圏内でフィニッシュし、彼とアルファロメオはシーズン終盤に活気を見せ始めた。オコンとアルピーヌが昨年のようなフォームを取り戻しつつあることはささやかれている、今週末は7位入賞を果たし、多くの人に感銘を与えた。ただし、スプリントではセルジオ・ペレスとニコ・ヒュルケンベルグとクラッシュしてポイントを逃した。予選では10番手と好スタートを切り、スプリントでもクラッシュ前にポイントを獲得するかと思われた。しかし、レース中にヘルメットのん下で具合が悪くなったにもかかわらず、その埋め合わせをするために日曜日に挽回し、見事なドライビングを見せた。ラッセルの週末は、チームメイトのルイス・ハミルトンとの序盤の接触が話題の中心となったが、カタールでの3日間の走りを振り返れば、彼のドライビングの素晴らしさは十分に伝わってくるはずだ。スプリントでは4番手からスタートし、決勝では2番手につけた。ハミルトンとの接触で後退を強いられたものの、その後のペースは素晴らしく、4位を獲得した。周が9位でフィニッシュしたのは、前方のマシンにペナルティが課せられたためかもしれないが、日曜日の周のパフォーマンスは、今年の多くのレースでトップ10フィニッシュに値するものだったはずだ。予選は最後尾、スプリントでは15番手スタートからノーポイントと、それまで彼の週末ではなかった。しかし、この2年目のドライバーは日曜日も絶好調で、戦略とペースを駆使し、最後尾で混戦を繰り広げた。アルボンは3戦連続でポイントを獲得することができなかったが、彼のパフォーマンスを見る限り、毎週末、マシンと戦略から最大限の力を引き出し続けており、今回もトップ10フィニッシュに値する走りだった。ポイントを獲得できなかったことは残念だったが、このタイ人レーサーはスプリントでの素晴らしいパフォーマンスから多くの慰めを得たことだろう。17番手からスタートして7位でフィニッシュし、ウィリアムズにとって重要な2ポイントを獲得した。今年はルクレールの思い通りにいかないことが多く、スプリントでコースオフしてアドバンテージを得たとして5秒加算のペナルティを受け、7番手から12番手に降格したときは、フェラーリドライバーのフラストレーションが高まったことだろう。しかし、それを除けば、グリッド上のトップドライバーの一人による、またしても力強い週末となった。予選5番手でレースに臨んだが、フェルスタッペン、ラッセル、マクラーレン勢と争うだけのペースがなかった。つまり、5位が今週末彼ができる最高の成績だったが、彼はまさにそれを達成した。他チームがアストンマーティンの前に躍り出たことで、アロンソはここ最近、結果を残せていない。しかし、アロンソのパフォーマンスは衰えを見せず、コンスタントにトップ10入りを果たしている。予選4番手からスタートしたアロンソは、序盤から表彰台争いに加わる。しかし、レース距離ではペースが上がらず、グラベルを通過するミスを犯して5位から6位に後退した。惜しくも圏外カルロス・サインツは燃料漏れによりカタールでのレースを欠場し、今週のトップ10入りを逃した。Q3進出を逃し、12番手からレースをスタートすることになっていたサインツだが、土曜日には大きく順位を上げ、5番手スタートからスプリントで6位入賞を果たした。