2018年のF1世界選手権 第20戦 ブラジルGPの予選が11月10日(土)にサンパウロのインテルラゴス・サーキットで行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がポールポジションを獲得した。トロロッソ・ホンダは、ピエール・ガスリーがQ3に進出して10番手、ブレンドン・ハートレーはQ1で敗退して17番手で予選を終えた。
サンパウロ郊外に位置するインテルラゴス・サーキットは1周4.3kmと短く、反時計回り、高速セクションとテクニカルなセクションがバランスよく組み合わされたサーキット。また標高は800m以上あり、天候が不安定なコースとしても知られている。ピレリは、インテルラゴス・サーキットにミディアム(白)、ソフト(黄)、スーパーソフト(赤)という3種類のコンパウンドを選択。レースではミディアムとソフトのいずれか1セットを使用されなければならず、スーパーソフトは予選Q3用タイヤに指定されている。予選開始時間となる15時は降水確率60%の曇り空。気温23.7℃、路面温度39.6℃のドライコンディションでセッションはスタート。雨雲が接近しており、各チームが雨を警戒してQ1開始直後からアタックを開始。3つのセッションはドライタイヤでアタックが行われたが、各セッション中には若干タイムに影響するほどの雨がコース上に降った。ポールポジションを獲得したのはルイス・ハミルトン(メルセデス)。コースレコードを更新する1分07秒281を記録して、今シーズン10回目、通算82回目となるポールポジションを獲得した。2番手には0.093秒差でセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、3番手には0.160秒差でバルテリ・ボッタス(メルセデス)、4番手には0.175秒差でキミ・ライコネン(フェラーリ)が続いた。フェラーリの2台はソフトタイヤでレースをスタートする。レッドブルの2台は2チームからやや遅れた。ベスト・オブ・ザ・レスタの4列目にはマーカス・エリクソンとシャルル・ルクレールのザウバーの2台が並ぶ。5列目はロマン・グロージャン(ハース)、ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)が並ぶ。F1ブラジルGPの決勝レースは、11月12日(日)の26時10分(現地時間15時10分)から行われる。2018年 第20戦 F1ブラジルGP 予選 結果順位NoドライバーチームQ1Q2Q3144ルイス・ハミルトンメルセデス1分08秒4641分07秒7951分07秒28125セバスチャン・ベッテルフェラーリ1分08秒4521分07秒7761分07秒374377バルテリ・ボッタスメルセデス1分08秒4921分07秒7271分07秒44147キミ・ライコネンフェラーリ1分08秒4521分08秒0281分07秒456533マックス・フェルスタッペンレッドブル1分08秒2051分08秒0171分07秒77863ダニエル・リカルドレッドブル1分08秒5441分08秒0551分07秒78079マーカス・エリクソンザウバー1分08秒7541分08秒5791分08秒296816シャルル・ルクレールザウバー1分08秒6671分08秒3351分08秒49298ロマン・グロージャンハース1分08秒7351分08秒2391分08秒5171010ピエール・ガスリートロロッソ・ホンダ1分09秒0461分08秒6161分09秒0291120ケビン・マグヌッセンハース1分08秒4741分08秒659 1211セルジオ・ペレスフォース・インディア1分09秒2171分08秒741 1331エステバン・オコンフォース・インディア1分09秒2641分08秒770 1427ニコ・ヒュルケンベルグルノー1分09秒0091分08秒834 1535セルゲイ・シロトキンウィリアムズ1分09秒2591分10秒834 1655カルロス・サインツルノー1分09秒269  1728ブレンドン・ハートレートロロッソ・ホンダ1分09秒280  1814フェルナンド・アロンソマクラーレン1分09秒402  1918ランス・ストロールウィリアムズ1分09秒441  202ストフェル・バンドーンマクラーレン1分09秒601   【Q1】18分間のQ1。各チーム、雨を経過して早めにコースイン。ルイス・ハミルトンを先頭に全車がスーパーソフトタイヤでタイムアタックを開始。トロロッソ・ホンダは他車とシークエンスをずらして少し遅れてコースに出ていく。コース上で雨粒を報告するドライバーもいる中、マックス・フェルスタッペンが1分08秒205でタイムシートのトップに立つ。終盤にはセクター3でタイムにも少し影響するほどの雨となる。Q1ではカルロス・サインツ(ルノー)、ブレンドン・ハートレー(トロロッソ)、ランス・ストロール(ウィリアムズ)とマクラーレンの2台がノックアウト。最下位のストフェル・バンドーンは25戦連続でフェルナンド・アロンソに予選で敗れている。【Q2】15分間のQ2。雨具の用意をしている観客もいるなか、ザウバーの2台はドライタイヤでピットレーン出口に並ぶ。フェラーリの2台がソフトタイヤでタイムアタックというギャンブルに出て成功。すでにスーパーソフトでタイムを出していたメルセデス勢とレッドブル勢もソフトタイヤで再アタックするもタイムを更新できない。Q2ではバルテリ・ボッタスがコースレコードを更新する1分07秒727でトップタイム。セバスチャン・ベッテル、ルイス・ハミルトンまでが1分7秒台に入れる。終盤にはピットレーンでも肉眼で雨が確認できるほどとなり、タイム更新は難しい状況となるが、シャルル・ルクレール(ザウバー)がタイムを更新して8番手に食い込む。Q2ではケビン・マグヌッセン(ハース)、フォースインディアの2台、ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、セルゲイ・シロトキン(ウィリアムズ)がノックアウトとなる。セバスチャン・ベッテルが重量計でエンジンを切ることを拒否して、機材を壊すというトラブル。ペナルティが科せられると思われる。また、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が、ラインを外れようとしたときにセルゲイ・シロトキン(ウィリアムズ)とあわや接触というシーンがあった。【Q3】12分間のQ3。一転して各マシンはガレージで待機してからのアタック開始。1回目のアタックでルイス・ハミルトン(メルセデス)が1分07秒301でトップに立ち、セバスチャン・ベッテルが0.073秒、バルテリ・ボッタスが0.140秒差で続く。2回目のアタックではルイス・ハミルトンはタイムを更新。しかし、それ以外は7番手のマーカス・エリクソン(ザウバー)以外は更新できず、ハミルトンがポールポジションを獲得した。
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