ルクセンブルグの投資会社ジェニイ・キャピタルは、F1の最高権威者バーニー・エクレストンとともにGM傘下のスウェーデンの自動車メーカーであるサーブの買収を目指していることを明らかにした。ジェニイ・キャピタルは、GMが定めた7日午後10時の最終期限の数分前にバーニー・エクレストンとともにサーブの株式買収へ入札することを発表。サーブ買収に関しては、オランダのスパイカーも関心を示している。
ジェニイ・キャピタルは、サーブが「革新的なイメージと重要な自動車市場において相当なブランド価値」を持っており、入札のために「適切かつ短期間」で「取引の成立に向けて弊社に関連するあらゆる投資家に積極的に働きかける」と語る。ジェニイ・キャピタルは、先月ルノーF1チームの株式の大部分を買収し、バーニー・エクレストンおよびF1へ関与している。バーニー・エクレストンはサーブを「素晴らしいブランド」だと語る。「現在の所有者によっておろそかにされた素晴らしいブランドだ。我々はまだそれを所有していないので、どうなるか様子をみてみよう」サーブへのジェニイ・キャピタルの提案におけるバーニー・エクレストンの関与範囲は明らかになっていないが、フォーブス誌はバーニー・エクレストンの資産を37億ドル(約3,465億円)と見積もっている。関連:ルノー、ジェニイ・キャピタルへのF1チーム株式売却を発表 - 2009年12月16日