ルノーF1チームのプリンシパルを務めるシリル・アビテブールは、2019年F1マシン『R.S.19』には前進させるために取り組む必要がある“弱点”があることを認識しており、それを解消するには“大幅な変更”が必要だと語る。ルノーF1チームは、ここまでの開幕10戦でカスタマーのマクラーレンに上回られており、“ベスト・オブ・ザ・レスト”のコンストラクターズ選手権4位争いで21ポイント差をつけられている。
F1イギリスGPではダブル入賞を果たしたルノーだが、元ルノーのドライバーであるカルロス・サインツがダニエル・リカルドを抑えて6位でフィニッシュしたことでマクラーレンとのギャップを縮めるには至らなかった。「毎年我々に適していないイベントである困難なオーストリアGPの後、シルバーストンで2台揃ってポイントを獲得したことにはそれなりに満足している」とシリル・アビテブールはコメント。「イギリスでは週末を通して良い形を示すことができた。ダニエルとニコがQ3に進出し、最終的にもっと多くのポイントを獲得できさえしたかもしれない予測不能なレースだった」「概して、エンジンパワーが重要な役割を果たしいている現在のレギュレーションの元でコース上でポテンシャルを示すことができた。だが、我々はまだ改善しなければならないエリアがあることを認識しているし、それらの弱点に集中している」「問題を本当に軽減したければ、大幅な変更を加える必要がある。当面はコーナーの特定の特性に苦しむことになるだろう。オーストラリアで苦しんでいたし、そのような状況では完全にパッセンジャーだった」「ホッケンハイムとハンガロリンクはより我々のパッケージに適しているはずだが、予想されている極端な気温は、オーストリアのようnエンジンやタイヤに課題を提示するかもしれない。可能な限り最高の結果を達成できるようベストを尽くすつもりだ」ルノーのテクニカルディレクターを務めるニック・チェスターは、チームは中・高速コーナーで改善を見い出すために懸命に取り組んでいると語る。「シルバーストンでのクルマはかなりバランスが取れていた。ドライバーは満足していたし、かなり軽いレベルのウイングを走らせることができた」とニック・チェスターはコメント。「クルマは低速で優れていた。そこはしばしばわかっている部分だ。ホッケンハイムはより低速コーナーが多い」「シルバーストンは中速・高速のコーナーが少しあり、よくある問題が発生していた。そこは改善を見い出すために取り組んでいる部分だ。シルバーストンでのレースペースは良かったし、レースでのバランスも強かった」