ルノーF1チームは、F1フランスGP初日のフリー走行で、ダニエル・リカルドが12番手タイム、ニコ・ヒュルケンベルグが14番手タイムだった。ルノーは、母国レースとなるフランスGPにむけてフロアを含めた空力アップグレードを投入。また、ダニエル・リカルドには新しい“スペックB”エンジンが投入された。
だが、初日はまだ評価の段階であり、両ドライバーともにトップ10圏外でセッションを終えている。特にタイヤに苦戦しており、ショートランが課題だとシャシー担当ディレクターのニック・チェスターは語る。「興味深い初日の走行となった。午前中は生産的だったが、午後には少しペースを失っていたように思う。ロングランではかなり競争力がありそうだが、ショートランではペースを見つけなければならない」とニック・チェスターはコメント。「タイヤコンパウンド間のデルタは予想外だった。それほど差はない。データを精査し、明日までに新しいアップグレードをすべて機能させられるように評価していく必要がある」12番手タイムのダニエル・リカルドは「今日はタイムシートでは実際にクルマがどんな感じだったかは現れていないかもしれないけどポジティブだった」と振り返る。「一日のすべての走行を通してクルマは良さそうだった。予選仕様でのソフトタイヤでの走行はちょっとトリッキーだった。路面温度が高いと特にね。その部分で少し逃しているかもしれない。そこまで離されているとは感じていないし、明日にむけて楽観的なのは確かだ。アップグレードはポジティブそうだし、さらに改善を見つけるためにデータを精査していく」14番手タイムのニコ・ヒュルケンベルグは「クルマに関しては堅実な金曜日だったし、必要としていたことを消化し、午後には新しいパーツをテストした」とコメント。「感触はポジティブだし、励みになっている。とても暑いコンディションだったので乗っているのがチャレンジングだった。全体的にまずまずの一日だったし、特にロングランで多くのデータを集められた部分は良かった。軽い燃料でのペースにもう少し取り組まなければならない」「このサーキットはいろんなバリエーションのコーナーがあってかなり要求が厳しい。いつものように僕たちはそのスイートスポットを見つけるために調べていかなければならないことがある」