ルノーのエンジン責任者を務めるレミ・タフィンは、今年のルノーのF1エンジンにはより多くのポテンシャルがあると自信をみせる。シーズンのスタートは信頼性問題によって厳しいスタートを切ったルノーだったが、F1スペインGPでは“スペック2”エンジンを投入。課題だった信頼性問題を解消し、ハイパワーモードでエンジンを走らせることが可能となった。
パワーサーキットであるモントリオールで開催された前戦F1カナダGPでは、2台がレッドブル・ホンダのピエール・ガスリーを上回り、6位と7位でダブル入賞。パワー面でも戦えるエンジンであることを証明した。レミ・タフィンは、今季型のF1パワーユニットにはより多くのパフォーマンスを発揮できるポテンシャルがあると自信をみせている。「エンジン面の要求としてはモントリオールに近いが、ポール・リカールはより中・低速コーナーがある。そこがマシンをセットアップする際に考慮に入れておかなければならない部分だ」「モントリオールで我々はパッケージがロングストレートとビッグブレーキングゾーンに対応できることを署名した。パワーユニットの目標はチームが今回導入するシャシーアップグレードを評価できるようにできる限り多くの周回を走り込み、信頼性を発揮させることだ」「モントリオールは、エンジンセンシティブでハイパワーなトラックであり、そこでクルマから優れたパフォーマンスを引き出せたことには満足している。今シーズンで初めて週末全体を通してパッケージ全体を機能させることができた。重要なのはそれをもう一度達成することだ。フランスは同じレベルでそれを繰り返し、結果を出すには絶好の機会だ。ようやく我々のシーズンに取り掛かれるようになったが、さらに多くの作業をしている。4位に返り咲き、残りをしっかりと引き離していきたい」「テストと開幕戦からエンジンが適切なパフォーマンスを有していることはわかっていた。全体的に良い冬を過ごすことができたし、その点に関しては多くの仕事をしてきた。だが、開幕2戦では2つのインシデントに見舞われてしまった。我々はそれに対応できる力があることを示したと思う。バルセロナではアップグレードを投入し、問題への対策も施した。そこからはまず信頼性を示し、その後、パワーユニットのパフォーマンスを示すことができた」「我々には良いベースラインがあるが、やれることはもっとたくさんあることはわかっており、まだ多くのポテンシャルがある。モントリオールでは満足できたと言ってもいい。ミッドフィールの最上位が我々の目標としていたポジションだからだ」