ルノーF1のマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、2018年のウィリアムズのドライバー候補に挙げられているセルゲイ・シロトキンは、F1シートに値する実力の持ち主だと太鼓判を押す。過去2年間ルノーでリザーブドライバーを務めてきたロシア出身のセルゲイ・シロトキンは、アブダビで開催されたポストシーズンテストにウィリアムズから参加。2018年のランス・ストロールのチームメイト候補のなかで最有力候補だと考えられている。
セルゲイ・シロトキンは、ロシアからの多くのスポンサーマネーを語られることが多いが、シリル・アビテブールは、それに匹敵する才能を持っていると考えている。「率直に言って、我々はずっとセルゲイに感銘を受けていた」とセルゲイ・シロトキンは Autosport にコメント。「彼の運には感銘できなかったがね。彼がチームのために走ったFP1での走行の2~3回で彼とはまったく関係のないクルマのメカニカルなトラブルが発生していたからね」「だが、ドライブできるときは、彼は本当にペースを示すことができていたし、クルマの理解力も非常に高い」また、シリル・アビテブールは、セルゲイ・シロトキンは素晴らしいフィードバックをチームにもたらしていると語り、F1での走行時間が少ないことを考えれば、それは驚くべき特性だと語る。「F1マシンでの経験がわずかしかないことを考えれば、それはかなり驚くべきことだと思う。彼の技術的なフィードバックの正確さは常にかなり有用だった」「実際、我々が今シーズンに行った開発のいくつかはセルゲイから受けたフィードバックが功を奏している。実際のクルマだけでなく、シミュレーターによるものもある」「ペース、ロイヤリティ、フォーカス、ワークという点で、彼はF1でチャンスを与えられるにふさわしいと本気で思っている」「彼がF1カーでチームメイトに対してどれくらい強いかを言うのは難しいことだが、彼はチャンスを与えられる必要があるのは確かだ。本当にそう思う」またシリル・アビテブールは、ルノーとしてもセルゲイ・シロトキンの能力を発展させていくことに貢献したと考えている。「彼には天性のスキルとスピードがあるが、現代のF1ではそれらのことは自動的に提供されるわけではない」「それらはチームがドライバーのためにい注いだ努力によって提供されるものでもある。我々は現行マシンや以前のクルマの走行距離という点でかなり多くを与えたと思っている。彼は12ヶ月前とは異なるドライバーになっている」「彼がウィリアムズに検討されているのであれば、それは我々が一緒に行ってきた作業のおかげもあると思う」