ルノーは25日、バルセロナでの最後の合同テストを開始した。フェルナンド・アロンソとネルソン・ピケJr.が2台のR28で作業にあたった。今週はレースチームのメンバーがメルボルンに入り、3週間に迫ったメルボルンでのオーストラリアGP開幕に向けての最終リハーサルを行う。先週に悪天候に続き、この日も午前中はウェットコンディションでのスタートとなった。午前セッションの中盤にはドライタイヤに履き替え、チームはグランプリ仕様のセットアップを行い、レース手順での走行に集中した。
午後になるとコンディションは改善し、チームはピットストップの練習に取り組み、合計で20回のピットストップが実施された。この日アロンソは、79周を走行し1分23秒021で7番手。ネルソン・ピケJr.は86周の走行で1分23秒609だった。チームは明日以降もテストを続行する。フェルナンド・アロンソ「今日は一日のほとんどをメカニックとのピットストップ練習に費やし、すべてが問題なくうまくいった。オーストライアの初戦に向けてみんなが準備を整えることは重要なことだ。午前中は、先週のようにトラックは濡れていたけど、作業には影響がなかったし、作業を完了したことには満足している。」ネルソン・ピケJr.「今日はチームがシーズン初戦に向けた手順や準備を試すチャンスだった。午前中はウエットでの走行だったが、それは予定していたシミュレーションの一部だったし、エンジニアにとっては戦略を考える機会となった。手順を確認しただけだったから、今日はそれほどプッシュしたわけじゃない。終盤にはパフォーマンスに関する作業を少しだけ実施した。明日もセットアップ作業を続ける予定だ」クリスチャン・シルク(チーフテストエンジニア)「天気は相変らずベストとは言えなかったが、プログラムに影響はなかった。午前中はレースシミュレーションを行い、午後にはピットストップ作業に取り組んだが、すべてうまくいっている。最後にはマシンバランスの感触を得るための走行を行い、うまくいった。初日のテストはうまくいったし、明日のメインプログラムに向けて、いいスタートが切れたと思う」