ロータスF1チームが、ルノーの買収候補の最上位に躍り出たと伝えられている。レッドブルの単なるサプライヤーという現状に不満を抱くルノーは、レッドブルのジュニアチームであるトロ・ロッソの買収を検討し、交渉を行っていた。 しかし、ヘルムート・マルコは先週、レッドブルはトロ・ロッソとの“緊密な関係”を維持したいと考えており、ルノーへの売却の可能性は低い述べている。
それよりも、ルノーに“より良いマーケティングプラットホームを提供する”ためにトロ・ロッソがカラーリングを“イエローに変更する”ことの方が可能性は高いとヘルムート・マルコは述べた。 「だが、もちろん、それには相応の金額が必要だ」とヘルムート・マルコは付け加えた。現在、ルノーは、別の目を向け始めたようだ。 f1-insider.comの著者であるラルフ・バッハは、ルノーがチーム買収のために用意した金額は3,000万ユーロ(約39億円)で、元メルセデスのボブ・ベルが交渉を任されていると述べた。ラルフ・バッハは「選択肢はロータス、フォース・インディア、トロ・ロッソとザウバーだ」とコメント。フォース・インディアはマレーシアで噂を否定しており、ロータスのCEOを務めるマシュー・カーターCEOも「ロータスを売るつもりはない。買い手を探してなどいない」と述べている。「我々はメルセデス・ベンツとの長期契約にサインしたばかりで、それは2020年まで続く。たから、エンジンやオーナーシップが変わるような話はまったくもってあり得ないことだ」とマシュー・カーターは主張した。 しかし、ある人物は、ルノーのアドバイザーであるボブ・ベルが最も前向きに検討しているのはエンストンのチームだと述べている。「なぜなら、ベルの自宅がロータスのファクトリーからわずか15分のところにあるからだ」とその人物は語ったという。実際にボブ・ベルはロータスのことを非常によく知っている。ベネトン、そして、ルノーのワークスチーム時代を通してボブ・ベルはエンストンで働いていた。2009年に“クラッシュゲート”スキャンダルが起きた際には一時期チーム代表を務めたこともある。 ラルフ・バッハによると、ザウバーはルノーにとって“高価すぎる”といい、ルノーが用意しているとされる3,000万ユーロではトロ・ロッソをイエローに塗り替えることもできないと述べた。
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