ロータス・ルノーGPのチーム代表エリック・ブーリエは、ロバート・クビサとの将来について肩をすくめて「わからない」と述べた。ロータス・ルノーGPは、2012年のドライバーとしてキミ・ライコネンとロマン・グロージャンを起用することを発表。チームにおけるロバート・クビサの将来はますます不確かになっている。
今年初めてにラリーで重傷を負ったロバート・クビサは、予想されたよりも回復が遅れている。ロータス・ルノーGPは、ロバート・クビサが2012年の開幕戦に間に合わないと発表した約1週間後にキミ・ライコネンとの2年契約を発表した。先週金曜日に2012年の2人目のドライバーとしてロマン・グロージャンの起用を発表したエリック・ブーリエは、ロバート・クビサとチームの関係は「ポイントゼロ」だと記者会見で BBC Sport に述べた。「ロータス・ルノーとロバートとの間に将来があるかどうかはわからない」「我々はロバートの計画を理解するために待っていた。彼がF1に復帰できるかを確認するために彼と彼のマネージャーとじっくり話をしたい」ロータス・ルノーGPは、公式声明ですでにロバート・クビサのマネジメントと契約延長について交渉を始めていると述べたが、ロバート・クビサ陣営はそれを否定している。エリック・ブーリエは「彼がF1に戻ってくる手助けができるのであればそうするが、我々は来年のドライバーと契約をした。彼らを離したくはない」と述べ、ロバート・クビサが2013年にロータス・ルノーGP以外のチームにいる可能性があることを示唆した。ロバート・クビサのマネージャーを務めるダニエル・モレリも「契約は2012年まで延長されておらず、12月末で終了する。我々は1月1日から自由に方向を選ぶことができる」と述べている。そうなると、ロータス・ルノーは、ロバート・クビサの回復を待ち続ける、もしくはF1復帰の可能性を評価するためのテスト機会を与える義務はない。ロバート・クビサには、フェリペ・マッサに代わってフェラーリに移籍するとの推測もあったが、フェラーリはロバート・クビサが以前の状態を100%取り戻さない限り契約する可能性は低い。フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリも、ロバート・クビサがフェラーリのテスト施設を使用したり、F1マシンをテストするかもしれないとの報道をすでに否定している。ロバート・クビサが2013年にF1グリッドに戻ってくる可能性はまだあるが、空席よりもドライバーが溢れているのが現状。一旦ドライバーがF1を離れればすぐに忘れられてしまう状況にあり、F1界はロバート・クビサ不在の状況でも進み始めている。