レッドブル・レーシングのF1チーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、23戦のF1カレンダーは「常軌を逸した数」だと批判している。実際、今年のスケジュールは当初24戦の予定だった。しかし、新型コロナウイルスに対する中国の対応により、上海ラウンドは再びキャンセルされた。
そして、今週末のイモラで開催予定さったF1エミリア・ロマーニャGPが地元の洪水で中止となり、カレンダーは再び22戦に縮小された。しかし、F1のトレンドがレース数を増やすことであるのは明らかで、次はアフリカが候補に挙がっているという噂もある。「やりすぎではないかと思うところまで来ている」とクリスチャン・ホーナーはFTに語った。「23レースというのは常軌を逸した数だし、1シーズンでカバーしなければならない走行距離もそうだ。私としては、新しいサーキットを増やし続けるよりも、すでにあるサーキットでより良い競争ができるほうがいいと思っている」「いずれは限界点に達するだろうし、そう遠くないうちにそうなるような気がする」2005年、ホーナーがレッドブルのチーム代表としてF1に参戦したとき、グランプリの数は19だった。そして彼は、その数はほぼ適正だったと考えている。現在、何レースが適切かと思うかと質問されたホーナーは「18レースくらいだ」と答えた。「問題は、ステファノ(ドメニカリ/F1 CEO)が何度も同じ手を打ってくることだ」とホーナーは笑った。「彼は『ああ、その場合はシルバーストーンは無理かもしれない』とか、『モンツァはちょっと難しそうだ』とか言い出し、『モナコ、モンツァ、シルバーストーンを失うわけにはいかない』と言う」「そして、『ラスベガスはどうだ?』と言う。『わかった、わかった、ベガスに行くよ』となる。『マイアミはどうですか?』『分かった、そこにも行く』とね。そして、彼らは素晴らしい会場や素晴らしいレースを次々と提案してくるから、断るのは難しい」「しかし、年間23回の日曜日に人々が1日のうち2時間を過ごすというのは、シーズン全体をフォローする上で大きなコミットメントだ」