レッドブルF1は、メルセデスの巧妙なリアサスペンションは、残り5レースのいくつかのサーキットで“非常に強力”な武器になると考えている。メルセデスF1は、リアサスペンションシステムを調整し、ストレートでマシンのリアの車高が下がる仕組みを導入。フロアが地面に近づくことでディフューザーをストールさせ、ドラッグを減らして最速速度を上げていると考えられている。
レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャンホーナーは、中速コーナーとロングストレートがたくさんあるイスタンブール・パークのようなサーキットは、メルセデスのそのコンセプトにぴったりだと語った。「メルセデスは、そのタイプのサーキットで実行できる直線デバイスを最適化していると思う」とクリスチャン・ホーナーは語った。「彼らのマシンの後部がいかに下がっているかを見れば、トルコでの彼らの強さに役割を果たしたと思っている」ただし、サーキット・オブ・ジ・アメリカズのような高速コーナーのあるサーキットでは、高速コーナーとストレートの間に十分な変動がないため、システムを調整するのは困難となる。クリスチャン・ホーナーは、今後カレンダーに登場するいくつかの会場はメルセデスのアイデアに最適であると信じている。「それはいくつかのトラックでより大きな影響を与えるだろう」とクリスチャン・ホーナーは語った。「ここ(米国)では効果が減少したが、たとえばジェッダのような場所では、非常に強力になる可能性がある」レッドブルはメルセデスがサスペンションで行ったことに興味をそそられているが、デザインがF1のレギュレーションに違反しているとは考えていないことを明確にした。「いいや、我々はそれが違法だとは感じていない」とクリスチャン・ホーナーは語った。「これは歴史的に使用されてきたものだ。過去に彼らが使用したのを見たことがある」「しかし、我々がトルコで見たのはそのかなり極端なバージョンだ。あのサーキットがそれを可能にしたように思う」メルセデスはサスペンションシステムの影響を軽視しており、レッドブルはそれがもたらす影響をあまりにも重要視していると考えている。メルセデスF1のチーム代表を務めるトトヴォルフは、クリスチャン・ホーナーの主張を単なる「ノイズ」だとして却下した。「これは、競技者が何らかの特効薬がないかどうかを常に調べようとするスポーツであることを我々は完全に認識していると思う」とトト・ヴォルフは語った。「私の経験では、そのようなものはない。パフォーマンスの追加をもたらすのは、すべての小さな利益、わずかな利益だ」「我々は自分のマシンの理解を本当に深めているし、ノイズにあまり耳を傾けることなくラップタイムでパフォーマンスを向上させようとしている」