レッドブル・ホンダF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、RB16には非常に優れたベースがあり、8月2日のF1イギリスGPまでに“問題”を解決できると自信をみせている。開幕2戦でメルセデスに完敗を喫したレッドブル・ホンダF1は、伝統的にマシンと相性のよかったハンガロリンクでの第3戦ハンガリーGPでポールポジションと勝利に挑戦できることを期待していた。
だが、結果として、メルセデスは3連勝。コンストラクターズランキングでは2位のレッドブル・ホンダF1に66ポイント差をつけ、ドライバーズ選手権ではルイス・ハミルトンがマックス・フェルスタッペンに30ポイント差をつけている。レッドブル・ホンダF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、F1ハンガリーGPに投入したアップデートがパフォーマンスに影響を与えておらず、F1イギリスGPを皮切りに行われる次のトリプルヘッダーまでにRB16には取り組まなければなければならない“問題”があることを認める。「レースではマシンの調子は悪くないと思う」とクリスチャン・ホーナーは Sky F1 にコメント。「いくつかの問題を抱えている。マシンにいくつかのアップデートを投入したが、期待通りに機能していない。今は大量のデータが収集できたので、問題を理解する必要がある」「これから2週間かけてシルバーストンまでにそれをパフォーマンスにつなげていきたい」「コース上で非常に強い部分と、メルセデスと比較してあまりにも多くのタイムを失っている部分がある。レースではそのタイム差が縮まるが、我々はもっと良い仕事をする必要がある」マックス・フェルスタッペンとアレクサンダー・アルボンは、トリッキーなRB16をコントロールするのに苦労していた。フェルスタッペンは、ハンガロリンクの予選で1年前にポールポジションを獲得したタイムを下回り、メルセデスよりも1秒以上遅かった。ルイス・ハミルトンは、W11をメルセデス史上“最高傑作”だと語っている。だが、新型コロナウイルスで短縮されたシーズン中にメルセデスに挑むことができるかと質問されたクリスチャン・ホーナーはレッドブル・ホンダには「非常に優れたマシンのベース」があると断言する。マックス・マックスフェルスタッペンはピットからダミーグリッドに向かうレコノサンスラップでターン12でクラッシュを喫した。「僕たちは強力なプレシーズンを過ごした。マシンの挙動はバルセロナテストを通してとても良かった。それがラップタイムにも表れていたと思う」とマックス・フェルスタッペンは語る。「先週末、オーストリアではいくつかの問題があったし、ここ(ハンガロリンク)ではそれがら非常に強調された。ここは伝統的に僕たちにとって非常に強いトラックだ」「僕たちはたくさんのデータを収集し、たくさんの情報を手に入れた。それを理解し、それを活用し、マシンのアップデートや修正に変換していく」「それほど時間がかかるとは思わない。ここには非常に優れたマシンのベースがあるし、僕たちはすぐにそれをマシンを投入する必要がある。状況を変えられると確信している」それでも、マックス・フェルスタッペンは、メルセデスを倒すことは“非常に難しい”と認める。「もちろん、彼らを倒すのは非常に難しいと思うけど、今どこで問題が発生したのかを理解し、修正し、そこから改めて学び、トラックに戻ることが重要だと思う」とマックス・フェルスタッペンは語る。「もちろん、正しい方向に進んめば、非常に迅速に大量のパーツを車に取り付けることができる。でも、まずはマシンのどこに重大な問題があるのかを本当に理解する必要がある」メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、まだ2020年F1マシンのエンジンとシャシーを改善できると語る。「過去に我々は“ディーバ”と呼んだ難しいマシンでチャンピオンシップに勝った。このマシンはハッピーな場所にいるように思う」とトト・ヴォルフはコメント。「だが、我々はそのレベルを維持し、チャンピオンシップを確保するためにパフォーマンスを追加し続けなければならない」また、トト・ヴォルフはレッドブル・ホンダF1がまだ彼らのメインの挑戦者になると考えている。「悪いレースカーだとは思わない」とトト・ヴォルフはレッドブル・ホンダについて語った。「常にスイートスポットに入っていないのは確かだが、日曜日にマシンは問題ないようだった」「彼らがそのレベルにいるときは、立派な競争相手であり敵であることがわかる。「ポイントを見れば、我々は3つのレースのうち3つの勝利を得たが、ギャップは30ポイントだ。何もない。1回のDNF、彼が1勝すれば、ギャップはなくなる。我々はとにかくプッシュし続ける必要がある」
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