レッドブル・ホンダは、F1ハンガリーGPの決勝前に予選とレースの間にマシンに変更を加えてはいけないというパルクフェルメ規則を破ることになったが、ペナルティを科せられなかった理由は?各車両は、予選セッション中、レコニザンスラップ中に最初にピットレーンを出た時より、レースのスタートまで、パークフェルメにあるものとみなされ、基本的に燃料の追加などといった軽微な設定変更を除いてはマシンに手を加えてならない。
しかし、レッドブル・ホンダは、マックス・フェルスタッペンがレコノサンスラップでクラッシュを喫した後、フロントウイングを交換し、サスペンションを急いで修正。RB16のフロントエンド全体を修理した。基本的にレッドブル・ホンダはパルクフェルメ規則を破ったことになる。だが、F1のすべてのルールには例外が存在する。競技規則の34条2項には例外の長いリストが記載されている。今回、レッドブル・ホンダが該当したのがu) 正真の事故による破損を修理すること。の一文だ。特にマシンの安全を確保するために、正真(偽りのないこと。本物であること)クラッシュによって引き起こされた重大な損傷の修理は例外が認められる。その点でレッドブル・ホンダとマックス・フェルスタッペンは無事だった。また、競技規則の36条4項には5分前シグナルが提示された時、グリッドにいるすべての車両は、ホイールを装着していなければならない。このシグナル後のホイールの取り外しはピットレーンで、またはレース中断の間グリッドでのみ許される。と記されている。5分前シグナル提示時にすべてのホイールを完全に装着していない車両のドライバーには第38条3項 d)に規定されるペナルティ(10秒加算ペナルティ)が科せられる。レッドブル・ホンダのメカニックは、5分前のシグナルが提示されるわずか25秒前にそれを完了させた。F1レースディレクターのマイケル・マシも、レッドブル・ホンダは多くの人々が不可能だと考えていたことをすべてルールの範囲内で行ったと語る。レッドブル・ホンダとマックス・フェルスタッペンにペナルティの可能性があったかと質問されたマイケル・マシは「もちろん、フェルスタッペンのクラッシュ後、我々はすべてを注意深く見守っていた」とコメント。「我々の技術者はチームの作業と同様に時間も見守っていた。しかし、彼らはすべての規則を完全に遵守した。その点で、起こり得るペナルティの問題は決してなかった」関連:【動画】 レッドブル・ホンダF1のマシン修復作業 - 激動の20分間完全版
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