レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、昨年のレッドブル・ホンダでの成績不振に対して“一部の責任”を負うに値すると語る。今年、レッドブル・ホンダのドライバーとしてシーズンをスタートしたピエール・ガスリーだったが、前半戦に期待された成績を残すことができず、夏休み後にトロロッソ・ホンダに降格させられた。
ピエール・ガスリーはトロロッソの降格に不満を表明。「いくつかの約束は守られなかった」と語っていた。しかし、ヘルムート・マルコは「ピエールは一部の責任を負うべきだと思う」とコメント。「彼はレッドブルに行き、彼の前にたたひとつのゴールを目にした。フェルスタッペンというね」「彼は序盤からまだマックスの方が早いことを受け入れ、段階的に彼に近づこうとすればよかった。だが、彼はスタイルを変え、別の方法でそのギャップを縮めようとし、何かを変え、激しく攻撃しようとした。そして、それが完全な失敗につながった」「だが、トロロッソに復帰した彼は素晴らしかった」実際、ヘルムート・マルコは、数年前のダニール・クビアトよりも、ピエール・ガスリーの方がレッドブルからトロロッソへの降格にはるかにうまく対処したと考えている。「そのような瞬間は心理状態がいかに重要かを理解するものだ」とヘルムート・マルコは続ける。「彼(ガスリー)にあのような復活を期待していたと言えば、嘘になるだろう。だが、完全に壊れてしまったクビアトとは異なり、ガスリーは開花した。それは彼自身、そして、我々にとっても幸運だった」「ピエールはレッドブルに戻り、すぐに我々がレッドブルに昇格させたときと同じガスリーになった」「彼は教訓を学び、レッドブルでの半年間から正しい結論を下した。将来、彼は多くのことを達成できると思っている」ヘルムート・マルコは、ピエール・ガスリーがレッドブルに見限られた、あるいは“降格させられた”との見方を否定した。「我々はF1について話をしている。何千人ものドライバーがここで居場所を獲得することを夢見ていることを知っているだろうか?」とヘルムート・マルコはコメント。「彼はまだ多くのお金を稼いでおり、まだ世界で最高のチャンピオンシップにいる。これは格下げではなく、チャンスであり、新しい機会だ」ヘルムート・マルコは、トロロッソでのピエール・ガスリーに満足しているが、2016年にレッドブルから降格したダニール・クビアトについては同じことは当てはまらないかもしれない。ダニール・クビアトが、将来レッドブルに復帰することを期待できるかと質問されたヘルムート・マルコは「はい、そうだと思う」とコメント。「彼はまだ一貫性を追加する必要があるが、彼はアブダビで非常に強力なレースを戦った」「ホッケンハイムの表彰台も素晴らしかったが、ラップタイムと彼がどのようにタイヤを働かせたかについて話せば、アブダビが彼のシーズンのベストレースだった」