マックス・フェルスタッペンを2023年まで確保したレッドブルにとって、次なる課題はホンダとのF1エンジン契約の延長になるだろう。マックス・フェルスタッペンとレッドブルは1月7日(火)に契約を2023年まで延長したことを発表。まだ2020年のレッドブル・ホンダのF1マシンを競争力を確認する前での契約延長は驚きをもって受け止められた。
もうひとつの驚きは、ホンダF1がまだ少なくとも2021年までしかF1にコミットしていないことにある。レッドブルは2019年にホンダF1とのワークスパートナーシップによって、ルノー時代には経験できなかったエンジンビルダーと一体となったマシン開発を経験。双方に弱点であった信頼性を改善させている。2021年からはF1チーム予算にはバジェットキャップと呼ばれる上限値が設けられ、大規模チームといえどもこれまでのように巨額の予算を投入することはできなくなる。リバティメディアとFIAは予算上限を導入してコストの抑制に取り組んでいるが、エンジンレギュレーションは同じままであり、エンジンメーカーには予算上限は適用されない。レッドブルとの契約延長の際、ホンダF1のマネージングディレクターを務める山本雅史は「もちろん、良い結果はF1プログラムを継続するための助けになります。ですが、投資と結果のバランスが適切である必要もあります。トップに立つのは簡単なことではありません。そして、我々は財政的に健全な方法でそれを達成する必要があります」と Auto Bild に語っている。レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、すでにホンダとで2022年以降のF1エンジン供給契約延長についての話し合いがすでに進行中であると語る。「我々はすでにホンダと2022年と2023年のさらなる協力関係について話し合っている。それはコスト削減に大きく依存しているが、FIAも今ではそれを認識し始めている」「FIAは2021年以降にエンジン開発を凍結する意向を表明している。そうなれば、開発はほぼ停滞し、コストも劇的に削減できるはずだ。それがホンダにとって重要であることが証明できれば、さらなる協力関係が可能になるだろう」ヘルムート・マルコは、マックス・フェルスタッペンとの契約延長をきっかけにホンダが2021年以降もF1を継続するという決断をしてくれることを願っていると語る。「ホンダは契約延長のニュースをポジティブに受け取っている」とヘルムート・マルコは語る。「マックスはホンダにとってプライオリティだ。彼らは彼のアグレッシブなドラビングスタイルとオープンな性格を愛している」「彼らとの議論はすぐに行われるだろう。いつ日本に飛ばなければならないかを知るためにアポイントメントを待っているところだ」
全文を読む