レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、ルノーF1チームが抱えている問題は、例えアラン・プロストが取締役に就任したとしても変わることはないと語る。レッドブルとルノーF1は、12年間に及ぶパートナーシップのなかで2010年から2013年まで両方のチャンピオンシップを4連覇する成功を収めた。しかし、V6ターボハイブリッド時代に突入すると、ルノーのF1パワーユニットのパフォーマンスと信頼性に欠け、両者の関係は急速に悪化していった。
ルノーのF1エンジンに対するレッドブルの批判は2018年のパートナーシップ解消に至った。そして、今年、レッドブルは新しいエンジンパートナーであるホンダとともに、シーズンを通してエンジン故障によるトラブルなくシーズンを終えた。「ルノーとは非常に成功した年を過ごし、非常に困難な年を過ごしてきた」とヘルムート・マルコは語る。「それはかなりシンプルなことだ。トップの人間は中途半端なことはできないと考えるものだからね。それは完全にコミットしていないときや、財政的に完全にコミットしていないとき、全力を出し切れていないときにも当てはまる」4度のF1ワールドチャンピオンであるアラン・プロストは、ルノーがワークスチームとして復帰した2016年からアドバイザーとしてチームに関与してきたが、今年初めに非常勤取締役に就任。これは亡くなったニキ・ラウダがメルセデスで担っていた役割と同等だ。「ルノーには非常に多くの問題がある。彼らはアラン・プロストを任命した。だが、まだ何も変わっていない」
全文を読む