レッドブルのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、ホンダのF1エンジンの進歩がシャシーを最大限に活用することに貢献していると語る。前戦F1ブラジルGPでは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが今季3勝目を挙げた。特に今回のレースは、ポールポジションを獲得し、コース上でメルセデスを2度もオーバーテイクするなどショートランとロングランの両方で強さをみせての勝利だった。
クリスチャン・ホーナーは、ホンダの過去5年間の努力が成果を挙げており、勢いを増していると語る。「すべての側面、セットアップに非常に一生懸命取り組んでいる。ホンダは順調に進歩している。すべての要素がまとまってきている」「この5年間ここ(インテルラゴス)でのポールポジションは全てメルセデスが獲得してきた。だが、ホンダは1991年以来となるポールポジションを獲得し、勝利を手にした。素晴らしいことだ」「非常に重要な勝利だった。ホンダは大きな進歩を遂げている。彼らがF1に戻ってきた時の状況を考えれば、この5年間のコミットメントと努力がわかるはずだ」「彼らはこのポジションを手にするために情熱と誇りを持ち、集中し、素晴らしい仕事をしている。彼の苦労が報われていることを示しており、本当に勢いを増しているように感じている」また、クリスチャン・ホーナーは、F1ブラジルGPでのアレクサンダー・アルボンのパフォーマンスは、グリッドで最高のドライバーと戦うことができることを示したと語る。2020年のレッドブル・ホンダ残留が発表されたアレクサンダー・アルボンは、F1ブラジルGPで競争力のあるレースを行った。1回目のセーフティカー後のリスタートではターン1のアウトサイドからセバスチャン・ベッテルを追い抜いて2番手に浮上。F1初表彰台の可能性が見えていた。しかし、残り2周のターン2でルイス・ハミルトンに接触されてスピンし、14位でレースを終えることになった。クリスチャン・ホーナーは、アレクサンダー・アルボンが示したルイス・ハミルトンとセバスチャン・ベッテルとのバトルは、将来にむけた良い兆候だと語る。「彼が残り2周で表彰台を失うのは非常に残念だった。ルイスは自らの非を認めて謝罪した、残念ながらアレックスの表彰台を取り戻すことはない。だが、彼は胸を張ってここを離れることができる」「OK、彼はトロフィーを手に入れなかった。だが、彼のパフォーマンスはチーム全体に感銘を与えました。改めて、来年にむけて期待がもてる兆候だ」「現在、彼はルイス・ハミルトン、セバスチャン・ベッテル、そして、フェラーリ勢とホイール・トゥ・ホイールでレースをしている。彼は大きな進歩を遂げている。彼のレースクラフトはチーム全体に感銘を与えた」