レッドブルのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、給油を復活させても今のF1が抱えている問題の解決策にはならないと考えている。過去5年間、そして、今年の8戦を終えた段階でもメルセデスがF1を完全に支配しており、多くの人々は2021年のF1レギュレーションの大幅な変更に先立って、F1をどのように盛り上げるべきかを考えている。
バルテリ・ボッタスの元スポンサーだったウィリフ・グループの代表を務めるアンティ・アーニオ・ウィフリは、ピットストップに給油を復活させることがF1に役立つとフィンランドのメディアに語った。「クルマがまったく同じスピードで走っていればオーバーテイクはもちろん非常に困難だ」とアンティ・アーニオ・ウィフリはコメント。「それについて何かすべきだ。私は給油を復活させてほしい」ハースF1チームのロマン・グロージャンは、F1を改善してレースをもっと厳しいものにする方法のひとつとしてレース中の給油を復活させることを挙げている。「レース中の給油が復活すれば、スタート時に100kgも燃料を積んで走る必要はなくなるし、30~40kgくらいでよくなる。そうすれば、少なくとも1周あたり2~3秒は速く走ることができるだろうし、もっと大変になるだろう」しかし、レッドブルのクリスチャン・ホーナーは、そのような考え方には同意しない。「我々がまだ給油をしていた頃のレースを見返してみてほしい。そのなかには我々が見てきたなかでも最も退屈なレースもあった」とクリスチャン・ホーナーは Speed Week にコメント。「戦略はクルマに入れる燃料の量によって決定される。それがショーに何かの影響を与えるとは思わない」メルセデスのF1チーム代表トト・ヴォルフは、F1はどのような対策が良い影響を与えるかについてもっと詳しく調べていくべきだと語る。「給油はある程度のエンターテインメントと不確定要素をもたらす。またレーススタート時のクルマもはるかに軽くなるので、ドライバーはもっと激しくプッシュできる」「だが、最善の決定を下すためには我々はすべてを注意深く分析する必要がある」