レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、7度のF1ワールドチャンピンであるミハエル・シューマッハの息子、ミック・シューマッハをトロロッソ・ホンダのドライバーとして獲得することを目指しているとの報道を否定した。ミック・シューマッハ(19歳)は、2年目となるヨーロッパF3選手権でブレイク。ニュルブルクリンクのレースでは3戦全勝を果たし、2ラウンド・6レースを残して、ランキングトップのダニエル・ティクトムに3ポイント差まで迫っている。
ミック・シューマッハは、現時点で20点のスーパーライセンスポイントを有しており、今年のヨーロッパF3選手権を3位以内で終えれば、F1参戦に必要な40点のスーパーライセンスポイントをクリアすることになる。トロロッソのチーム代表を務めるフランツ・トストは、数年前に叔父のラルフ・シューマッハと仕事をしていることもあり、トロロッソ・ホンダは早ければ2019年にもミック・シューマッハをドライバーとして起用するのではないかとの報道が広まった。しかし、ミック・シューマッハがトロロッソ・ホンダのドライバーを務める可能性について質問されたヘルムート・マルコは「彼は我々のリストには載っていないし、彼と連絡をとったこともない」と否定した。だが、ミック・シューマッハが父親の足跡を辿ってF1に到達することを望んでいる者は多い。ミック・シューマッハは、次のステップとして2019年はF2に参戦することになると考えられている。元F1ドライバーでDTMの代表を務めるゲルハルト・ベルガーは「ミックはF1に行くべきだ。彼はF3、F2、F1と進んでいくことになると思う。彼のパフォーマンスがそのポイントに達すれば、ミックのキャリアプランは見えているようなものだ」とコメント。「彼はF2を戦えるだけ成熟していると思う。彼がF2でパフォーマンスを発揮できれば、F1キャリアのための良いチャンスを掴むことができるだろう」ミハエル・シューマッハの家族との友好があるFIA会長のジャン・トッドは、近い将来、F1は3人目の“シューマッハ”を目にすることになるだろうと語る。「私はF3、F2、F1と彼がキャリアを積んでいくと大いに信じている。彼は素晴らしい才能を持ったドライバーだ」とジャン・トッドはコメント。「彼には時間が必要であり、まずはF2でドライブすべきだ。だが、私は彼がF1に到達すると信じている」F1の最高責任者を務めるチェイス・キャリーもミック・シューマッハのF1到達を期待している一人だ。「もちろん、素晴らしいストーリーだ」とチェイス・キャリーは Bild am Sonntag にコメント。「ミハエル・シューマッハは、今でもワールドチャンピオンとしてF1で唯一無二の役割を果たしている。彼は我々のスポーツのアイコンであり、今後もそれは変わらない」「だが、それは別としても、我々は優れた若いドライバーたちがもっと簡単にF1に到達できるようにしたいと考えている。F1にミックがいれば、もちろん、特別なものになるだろう。非常にユニークな方法で多くのファンの心に触れることになると思う」
全文を読む