レッドブルは、待望の“ショートノーズ”を投入することによって、軌道に戻ることを期待している。エンジンサプライヤーのルノーを名指しで非難したレッドブルのオーナーのディートリッヒ・マテシッツは、早くも2015年タイトルの可能性に悲観的で、レッドブルがここから望めるのはせいぜい“2位”だとオーストリアのメディアに語った。
F1中国でも苦戦を強いられたレッドブルは、V6パワーユニットが少しずつ改善を続ける一方で、RB11にそれ以上の問題があることが明らかになってきた。ヘルムート・マルコは、ルノーが本拠地パリのテストベンチで確認した40馬力のパワーを実戦投入するのに手間取っていると述べている。「それ(40馬力)はなぜか消え去ってしまう。誰にもその理由はわからない」とヘルムート・マルコは Auto Motor und Sport に語った。しかし、2015年の苦戦の原因が自分たちもあることをレッドブルは知っている。2015年F1マシン『RB11』のボディワークの大幅アップグレードは、パッケージ的に“正解”とされるウィリアムズ型のショートノーズがなかなかクラッシュテストをパスできず、ずっと先延ばしにされている。ヘルムート・マルコは「我々の大きな空力パッケージはバルセロナで投入する」と述べた。そのパッケージには、“完全に新しいフロントウイングコンセプト”とそれに対応するリアエンドが含まれているという。「我々はこれまでショートノーズをホモロゲートできなかったので、これまではテストで得た中間的なソリューションを使用していた」
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