レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、ルイス・ハミルトンをセバスチャン・ベッテルのチーム内で競わせることはチームの調和にとってリスクであると述べ、噂されているハミルトンのレッドブル移籍を否定した。今週、モントリオールでルイス・ハミルトンの新マネジャーであるサイモン・フラーがクリスチャン・ホーナーに名刺を渡していたことが明らかになり、また今年ハミルトンがタイトルを獲得できなかった場合にはレッドブルに移籍する自由を手にできることも判明した。
しかし、クリスチャン・ホーナーは、来季もマーク・ウェバーとの契約を更新する可能性が高いことを示唆しており、ハミルトンと契約することは「難しい状況だ」と述べた。「ハミルトンとベッテルのコンビは、理論上は非常に魅力的だ。しかし、気を付けなければならないことは、パートナーシップの力だ。トップレベルの2人のスポーツマンが一つ屋根の下で調和して働くことは難しい」「歴史が証明している。アラン・プロストとアイルトン・セナ、ナイジェル・マンセルとネルソン・ピケを見てみても、うまくいかない傾向にある。ルイスは世界でトップ3のうちの一人だが、我々は今のコンビに満足している」「今年、ルイスは非常にフラストレーションが抱えているに違いない。だが、セバスチャンとルイスが同じ屋根の下にいるという状況は想定しづらい」このコメントには、ルイス・ハミルトンの現在のチームメートであるジェンソン・バトン、セバスチャン・ベッテルのチームメートであるマーク・ウェバーをクリスチャン・ホーナーがトップドライバーとみなしていないという含みがあり、彼らに対して侮辱的だとみなされるかもしれない。また、これは2012年にむけてマーク・ウェバーとレッドブルでの役割に交渉するにあたり、より深い関連があるかもしれない。「我々は他の誰にも目を向けていない。マークがどこか他へ行くとは考えていない」とクリスチャン・ホーナーは述べた。「適切なタイミングでじっくりと話をする予定だし、そんなに回りくどい会話にならないことを願っている」「我々はマークの仕事にと非常に満足している」