レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、開幕戦での勢いを維持するためにはマレーシアGPでKERSを稼働可能にする必要があると考えている。レッドブルは金曜フリー走行でKERSに信頼性の問題が生じたため、残りの週末はKERSを外した。開幕戦オーストラリアGPではKERSなしでもセバスチャン・ベッテルがポールポジションから圧倒的な速さで勝利を収めたが、クリスチャン・ホーナーは、次戦マレーシアGPには非常に長いストレートがあるためKERSがなければ後退するかもしれないと考えている。
「マレーシアではマシンにKERSを搭載する予定だ」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「種明かしをすれば、ここ(オーストラリア)は1コーナーまでの距離が短いのでKERSの効果は少なかった。我々がKERSを搭載していないことを教えたくなかったのはそれが理由だ」「マレーシアは1コーナーまでが比較的長いので、できるだけ早くKERSをマシンに搭載したいと思っている」クリスチャン・ホーナーは、KERSを外したのは信頼性問題のリスクを冒したくなかったとし、スタートで攻撃にさらされたくなかったためライバルに秘密にしていたと述べた。「テストをしていたし、週末の序盤はシステムを走らせ、ポテンシャルがあると判断していた。だが、小さな可能性ではあるが信頼性に問題があったので、今週末は走らせないことに決めた」「だが、もちろん他には教えたくなかった。スタートでみんなが搭載しているのがわかったが、我々には必要なさそうだった」クリスチャン・ホーナーは、スタート時だけに使用する軽量のKERSを搭載しているかもしれないというパドックの憶測は愉快だったと述べた。「皆さん(メディア)はかなり外れていたが、問題はエイドリアン(ニューウェイ)にそれについて考えさせてしまったかもしれないことだ! そうなったら皆さんを責めるだろうね」