マックス・フェルスタッペンの去就を巡る憶測が続くなか、元F1ドライバーのラルフ・シューマッハが、フェルスタッペン退団時のレッドブル・レーシングの後任候補としてオリバー・ベアマンの名前を挙げた。さらに、先週アムステルダムで行われたマックス・フェルスタッペン陣営とヘルムート・マルコの会談についても、マルコ復帰の話ではなく、フェルスタッペンの将来について協議した可能性が高いとの見方を示している。
ベアマンが後任候補の筆頭と主張フェルスタッペンの将来を巡る憶測が続くなか、ラルフ・シューマッハはSky Deutschlandの取材で、仮にフェルスタッペンがレッドブル・レーシングを離脱した場合の後任候補について持論を展開した。「もし獲得できるのであれば、僕の第一候補はオリバー・ベアマンだ。もしチームがハジャーに全面的な信頼を置けないと考えているならね」また、もう一人の候補としてカルロス・サインツJr.の名前も挙げた。「その次はカルロス・サインツJr.だ。彼はいいドライバーだ。ただ唯一の問題は、まだワールドチャンピオン争いができることを証明していないことだ。それでもサインツJr.は素晴らしい仕事をしてきた」シューマッハはベアマンについて、トップチームで成功する資質を十分に備えていると高く評価している。「もしハミルトンがあと1年しか走らないのであれば、なぜフェラーリがあれほどの逸材を手放すのかという疑問が残る」ピアストリにも言及「今は完全に満足していない」レッドブル・レーシング移籍の噂が取り沙汰されているオスカー・ピアストリについても、シューマッハは見解を示した。「ピアストリはカルロス・サインツJr.と同じようなカテゴリーのドライバーだと思う。ただ彼は変わってしまった」その理由として、昨年のマクラーレン内部の状況が影響していると分析する。「昨年、チーム内の不協和音に少し苦しんでいたと思うし、チームメイトと同じマシンではないと感じていたことも助けにはならなかった」「その影響を受けた結果、今の彼は完全に満足しているようには見えない」一方で、シューマッハはフェルスタッペンに対し、移籍報道に振り回されるべきではないと警告した。「彼はその問題に飲み込まれないよう注意しなければならない」マルコとの会談は将来協議との見方先週、アムステルダムでヨス・フェルスタッペン、マネジャーのレイモンド・フェルミューレン、そしてヘルムート・マルコが会談したことも大きな話題となった。一部ではマルコのレッドブル復帰に向けた動きとの見方もあったが、シューマッハはこれを否定している。「それは想像できない」「彼は今の生活に比較的満足していると思う。もちろん簡単な決断ではなかっただろうが、今ではその状況を受け入れているはずだ」さらに、レッドブル・レーシングはすでにローラン・メキース体制へ移行しているとの認識を示した。「マルコ博士は経験豊富で素晴らしい人物だ。しかし、彼も若くはない」「すべてが変わった。今はメキースがいる。チームは新しい人材に賭けているのだと思う」ただし、フェルスタッペン陣営はマルコが果たしていた役割の大きさを改めて認識し始めているとも語った。「彼らはマルコが裏方で果たしていた役割を過小評価していたのだと思う」「3人で集まったことに意味がある」シューマッハは、今回の会談そのものに重要な意味があると指摘する。「もし会っていたのがヨスだけなら、『コーヒーでも飲みに行ったのだろう』で済ませていただろう」「しかし、父親だけでなくマネジャーもいて、それがアムステルダム、つまりオランダで行われたという点には別の意味がある」そのうえで、実際の議題はマルコ復帰ではなく、フェルスタッペンの将来についてだった可能性が高いと推測した。「おそらく今の状況をどう見ているのか意見を求めたのだろう」「ほかにチャンスはあるのか。レッドブルで今後どうすべきなのか。そのような相談だったと考えるほうが、私にはずっと可能性が高いように思える」フェルスタッペンの去就を巡る憶測は依然として収束していないが、シューマッハは後任候補の具体名だけでなく、マルコとの会談についても「将来を見据えた戦略会議だった可能性が高い」との見方を示し、今後の動向に注目が集まっている。