ピレリのF1責任者を務めるマリオ・イゾラは、F1 70周年記念GPでレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがハードタイヤでQ2を突破したことは、同社のF1史でおおそらく初めてのことだし、今週末のノミネートは興味深いものだったと語る。シルバーストンでの2戦目は先週のレースの焼き直しにならないよう1段階柔らかいタイヤコンパウンドが選択された。当初からソフトタイヤはレース用には不向きであることは明らかだったが、決勝でのスタートタイヤが決まるQ2では誰もソフトでタイムを記録することはなかった。
そんな中、レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンは、ハードタイヤでQ2を突破。最も硬いコンパウンドでのQ2突破はおそらくピレリがF1にタイヤを供給したなかで初めてだとマリオ・イゾラは振り返る。「今回は非常に珍しい予選セッションとなった。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、ハードタイヤでQ2を通過したことで、明日はハードタイヤでスタートする。我々のF1史のなかでおそらく初めてのことだ」とマリオ・イゾラはコメント。「燃料を積んでマシンが重い状態の第1スティントで彼はこのコンパウンドの追加の耐久性から利益を得ることができるはずだ」「また、Q3ではトップ3がソフトタイヤではなくミディアムを使用した最速タイムを記録した。これらの事実だけでも、今週のシルバーストンでのダブルヘッダーの第2レースへのノミネートが興味深いものであったことを示している」「ソフトタイヤは十分なイニシャルスピードを提供し、その後ドロップするが、ミディアムはのパターンは逆となる。我々はソフトが理想的なレース用タイヤならないことはわかっていたが、予選でも高いレベルの摩耗と劣化が見られた。それはミディアムとハードが明日の戦略のデフォルトの選択であることを強調している。我々は2ストッパーを想定しているおり、さまざまな変数が実行される可能性がある」