F1の公式タイヤサプイライヤーであるピレリは、18インチタイヤの導入が2022年まで延期されたことを受け、予定していたテストを翌年に延期した。2021年に導入が予定されていた新しいレギュレーションの一環として、F1は現在の13インチタイヤから18インチタイヤにアップグレードする予定だった。しかし、新型コロナウイルスのパンデミックによって2020年のF1世界選手権は無期限延期の状態になっており、新レギュレーションの導入は2020年まで延期された。
ピレリは、2021年から2023年にかけて18インチタイヤを供給する契約を結んでおり、今年は大規模なテストが実施される予定だった。ピレリの広報担当者は「「18インチタイヤでのテストは、2021年に行われる予定です」と Racefans.net にコメント。「我々はすべての関係者と協力して、これから最良のアプローチを特定していきます」ピレリはすでに先月ヘレスで新しいタイヤのプロトタイプをテストしており、シャルル・ルクレールが、2020年のシャシーをベースとしたフェラーリを運転していた。だが、3月5日に予定されていたフェラーリのフィオラノでの2回目のツアーはキャンセルされた。テストを1年間保留する必要があるだけでなく、2021年も13インチタイヤでの運用が決定したことで、ピレリは開発コストを分散させる必要がある。