ピレリは、要求されれば、新たに改良を加えたエクストリームウェトタイヤを導入する準備ができていると語る。ピレリは、スプリンクラーで人工的にウェットコンディションを作り出したポールリカールで2日間のウェットタイヤテストを実施。フェラーリ、レッドブル、マクラーレンがテストに参加し、合計でおよそ1500マイルを走りこんだ。
テストの狙いは二つ。路面が改善した際のデグラデーションを考慮して、エクストリームとインターミディエイトのクロスオーバーを改善すること。そして、少なくともハイドロプレーニングの抵抗値を現在のレベルを維持することだった。ピレリのレーシングマネージャーを務めるマリオ・イゾラは「データを分析する必要があるため、テスト結果の採取的な評価を伝えるのはほぼ不可能だ」とコメント。「異なるクルマで異なる仕様をテストしたので、現時点で最終結果を伝えるのは簡単ではない。だいたい1週間くらいで伝えられるだろう」「エクストリームウェットに関しては良いコンパウンドであり、トレッドパターンの改良はうまくいっているというのが第一印象だ」「これが最初の感覚だ。テストの最終結果としてそれを出したくはない。だが、我々はテストした異なるプロトタイプがポジティブなものだったと確信している」「もちろん、今回のテストでの新しい製品ができれば、シーズン中にできるだけ早く導入するつもりだ」マリオ・イゾラは、タイヤの改善具合に関するキミ・ライコネンの懐疑論を気にしてはいない。「キミは完全なウェットコンディションで異なるプロトタイプをテストした。私が知っている感じでは、彼は不満ではなかった」「彼は大きな違いは見つけられなかったが、予想外のことではなかった。フルウェットコンディションでわずか良い製品というのが目標のひとつだったからね」