ピレリは、2014年以降の契約に速やかに合意することができなければ、F1撤退も考慮すると警告した。ピレリはシーズン開幕時からチームと交渉を続いるが、ピレリのモータースポーツディレクタを務めるポール・ヘンベリーは「6月や7月になってもまだ活動を続けるかどうかについて議論していることは考えられない」と繰り返し述べてきた。
だが、現状ではまだ契約は結ばれておらず、2014年年の新レギュレーションに沿った新しいタイヤを設計しなければならないことから、事態は非常に深刻になりつつあるとポール・ヘンベリーは述べた。 「常に言い続けてきたが、最終期限を設けるつもりはない。だが、明らかに遅すぎる」とポール・ヘンベリーはコメント。「我々から見て、状況は非常に深刻になってきている。来年の変化はかなり大きなものであり、F1は早急に決断を下す必要がある」「F1におけるビジネス面のリソース配分の問題以外に、技術的な作業の問題もある。今年のタイヤにもっと硬いコンパウンドを付ければいいというものではなく、タイヤ全体の再設計が必要になる。この状態が長引けば、我々の仕事は不可能になり、どこかでもう間に合わないと判断しなければならない時がやってくる」ポール・ヘンベリーは、サプライヤーは2014年タイヤの詳細について9月にチームに情報を提供することが求められていると述べた。 「9月1日(日)には来季のタイヤについて必要な情報を提供しなければならない。だが、すでに5月半ばだ。契約がないことが、いかにばかげた状況かわかるだろう。もしかしたが、我々は来年いないのかもしれないけれどね」「来年も契約するとして、エンジンについてはシミュレーションデータがあるかもしれないが、現実はさらに厳しいことも考えられる」「たとえ我々が慎重を期したとしても、新たなソリューションを2014年シーズンの早い段階でテストしたい。今年のマシンでテストはしたくない。そんなことをしても無意味であり、実際のマシンで試したい。だが11台ものマシンをテストするつもりはないし、それほど多くは必要ない」