ピエール・ガスリーは、これまでの期待外れのキャンペーンにもかかわらず、アルピーヌF1チームが今年F1カーのコンセプトを完全に刷新するという決定を理解し、支持していると述べた。ここ数か月の間に大きな技術的再編成が行われる前に、アルピーヌF1チームは今年のA524でより大きな開発のポテンシャルを持つ新たな道を開拓しようと、A523の主要なアイデアをこれ以上開発しないことを選択した。
2022年にコンストラクターズ選手権で4位となった、アルピーヌF1チームは、昨年は6位に後退した。しかし、シーズン前半を終えた時点で、アルピーヌは11ポイントしか獲得できず、選手権では8位と大きく後退した。それでも、ピエール・ガスリーは当時下した決断は正しかったと信じ続けている。「パフォーマンスに関連していると思う。昨年、チームは自分たちのマシンのコンセプトによる開発の限界を感じていた」とガスリーはオートスポーツ誌に語った。「目標に届かなかったので、彼らは『おそらく現状維持に甘んじることになるだろうと分かっているのに、もう1年続ける必要があるのか?』と言った。そして、彼らは『それ以上のものを求めている。だから、別のことを試してみよう』と言った」「僕としては、それは正しい選択だったと思う。僕たちは、コンストラクターズランキングで6位で満足するためにF1にいるわけではないからね」アルピーヌの期待は打ち砕かれ、当面はハースの7位さえも幻のように思える。しかし、ガスリーは今後数か月でより良い結果を残すために、エンストンで行われた作業と改善の余地に期待している。そして何よりも、2025年に向けてより強固な基盤を築くことを期待している。「残念ながら、今年僕たちが採用したマシンコンセプトでは、その方向性はうまくいかなかったけど、それでも、僕がチームに加わったときよりも、チームの運営レベルは向上していると思う」「だから、そのパフォーマンスをマシンに反映させることが問題だ。それは明らかに容易ではないけど、来季に向けてすでに良い方向性が見えている。それによって、より良い場所に身を置き、適切なプロセスと人材、そして彼らが築き上げ、維持してきたものによって、良い結果が得られると確信している」