レッドブルの姉妹チームであるアルファタウリ・ホンダのF1ドライバーを務めるピエール・ガスリーは、レッドブルでチームメイトだったマックス・フェルスタッペンは、チームのナンバー1ドライバーであるだけでなく、F1ワールドチャンピオンを獲得するに相応しい才能があると語る。昨年、レッドブル・ホンダのF1ドライバーとしてシーズンをスタートしたピエール・ガスリーだが、シーズン途中にアレクサンダー・アルボンと入れ替わるかたちで古巣トロロッソに戻ることを命じられた。
冷酷な降格処分ではあったが、ピエール・ガスリーはトロロッソ・ホンダで再び攻撃的な才能と意欲を示し、F1ブラジルGPでは最終ストレートでメルセデスのルイス・ハミルトンを抑え、マックス・フェルスタッペンに次ぐ2位フィニッシュを達成。F1初表彰台を獲得した。今年、新生アルファタウリ・ホンダのF1ドライバーとしてシーズンを迎えるピエール・ガスリーは、状態はいいとしつつも、降格にはまだ納得がいっていない様子をうかがわせた。「不必要な決定だったと思う」とピエール・ガスリーは Auto Bild のインタビューで語った。「誰もが自分の意見を持っている。でも僕はそれが必要だったとは思っていない。僕が車を運転する方法を忘れていなかったのは確かだ」しかし、ピエール・ガスリーは、新しい役割に妥協したと語る。「昨年は不幸な瞬間が多かった。でも、起こったことは起こっただ。過去を変えることはできないし、未来に影響を与えられることしかできない。全力を注ぐ。僕は速いドライバーであり、勝利のために勝利、ポールポジション、チャンピオンシップを獲得するために戦ってきたし、トロロッソと素晴らしい時間を過ごしてきた。これからアルファタウリでフルシーズンを迎える。目標は同じだ。個人レベルでベストを尽くし、チームに値するポイントを与えることだ」ピエール・ガスリーは、マックス・フェルスタッペンにはレッドブル・ホンダが支援するだけの才能があると認める。「彼はフィールドで最も優秀ではないにしても、最も才能のあるドライバーの1人だ。彼は他の多くの人にはできないことをすることができる。彼はいつかF1ワールドチャンピオンになると確信している。F1での経験は2年しかないけどが、彼とはカートで何度も戦ってきた。今後も彼と戦い続けることになると思う。チャンピオンシップでもね」アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーのチームメイトであるダニール・クビアトは、レッドブル・レーシングのドライバーがすぐに支持を失い、そして、2度目のチャンスを得られることを証明している。それは将来、何らかの理由でレッドブル・レーシングに欠員が生じた場合、ピエール・ガスリーが新たなチャンスを獲得できることを意味している。「それについて話すのは時期尚早だけど、もちろん最速のクルマを運転したい。将来の僕の個人的な目標は勝利とチャンピオンシップのために戦うことだ。もちろん、レッドブルが僕にその車を提供する可能性がある。でも、今はアルファタウリに僕の全エネルギーを集中させている。僕たちの前に多くの仕事がある」ピエール・ガスリーは昨年、95ポイントを獲得。マクラーレンのドライバーであるカルロス・サインツに1ポイント差をつけられてドライバーズ選手権を7位で終了。ガスリーがシーズン中盤にレッドブル・レーシングのF1シートを譲らなければならなかったアレクサンダー・アルボンの直前で終えた。