元F1ドライバーのヴィタリー・ペトロフは、ロシアを含まずにF1に「世界選手権」も冠をつけることの妥当性に疑問を呈している。2022年にロシアがウクライナに侵攻した後、ロシア人ドライバーはFIA加盟選手権への出場が制限され、ドライバーは認可されたイベントへの参加を許可されるために中立旗で走る必要がある。
追加の国籍を持つ一部のドライバーは、現在イスラエルのライセンスの下で走っているロバート・シュワルツマンなど、別のレースライセンスで走ることを許可されている。2021年のハースF1チームのドライバーだったニキータ・マゼピンは、2022年のF1シートを保持できず、元F1ドライバーのダニール・クビアトはWEC(FIA 世界耐久選手権)のシートを失った。元ケータハムとルノーでF1を戦ったヴィタリー・ペトロフは、ロシアにモータースポーツの機会がないことにに不満をあらわにした。ロシアのSport-Expressとのインタビューで、ヴィタリー・ペトロフは、今年のダカールラリーでロシア人選手がいなかったことでチャンピオンが非正統的なものになったと思うかと聞かれ、次のように答えた。ロシア抜きでチャンピオンやオリンピックのタイトルが成立するとは思っていない」「ダカールはなおさらだ。ダカールでは、何度、僕たちの国の選手が優勝したことか! 控えめに言って、僕たちが最下位ではない。19勝だ!」「でも、ダカールだけでなく、すべてのスポーツについて話している。我々は、恐れることをやめ、ロシアを世界のスポーツに戻すべきだ」「僕にとって、それは受け入れられません。ある意見を人に押し付けるという不条理が全く理解できない」ヴィタリー・ペトロフは、ロシアは規制が解除されることを見越して、自国の優秀なドライバーを育成することに集中すべきだと考えていると付け加えた。ロシアのモータースポーツの将来について尋ねられたペトロフは、「確かに悲しいことだ」と付け加えた。「しかし、モータースポーツ全般について言うならば、もしすべての強いドライバーがロシア国内で競い合えば、内部の競争やレース全体のレベルが大きく向上することになる」「新しいクラスに挑戦する人、新しいクルマを持ち込む人、新しい観客が現れる。今の状況をモータースポーツ発展の原動力とすることができる。将来、若い人たちをさらに方向づけるために、若い人たちを訓練することが重要だ。結局、孤立は永遠に続くわけではない」
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