真夏の祭典「鈴鹿8時間耐久ロードレース」(鈴鹿8耐)決勝に向け、予選1回目同様、各ライダーが、それぞれ20分の予選2回目に挑んだ。予選1回目のタイムと合わせて、チームライダー2名のベストラップの平均タイム順で上位10チームが決まり、各2名がトップ10トライアルに出走。トップ10トライアルの結果で、1~10番手までのグリッドが決まる。11番手以降は、予選結果の順位で決まる。
朝から気温が上昇する中、ブルーライダーの予選2回目が始まった。トップタイムはYART - YAMAHA OFFICIAL TEAM EWC(ヤマハ)で2分5秒948を記録。Team HRC with 日本郵便(高橋巧、長島哲太、チャビ・ビエルゲ)の長島はコースインから速さを示し、2分6秒235で2番手となった。Astemo Honda Dream SI Racing(作本輝介、水野涼、渡辺一馬)の水野は、2分6秒730で3番手。5番手には2分7秒146を記録したSDG Honda Racing(名越哲平、浦本修充、埜口遥希)の浦本が入った。イエローライダー予選2回目のHonda勢最上位は、Honda Dream RT SAKURAI Honda(伊藤和輝、日浦大治朗、荒川晃大)の日浦。2分7秒454を出して3番手となった。Team HRC with 日本郵便の髙橋は、2分7秒532で5番手だった。レッドライダー予選2回目では、TOHO Racing(清成龍一、國峰啄磨、榎戸育寛)の榎戸が2分6秒942を記録して2番手。3番手には2分6秒976をマークしたTeam HRC with 日本郵便のビエルゲ。5番手にSDG Honda Racingの埜口、6番手にHonda Dream RT SAKURAI Hondaの荒川が入った。なお、F.C.C. TSR Honda France(マイク・ディ・メリオ、アラン・テシェ、タラン・マッケンジー)のマッケンジーはS字コーナーで転倒。その後、コースに復帰してピットに戻っている。予選1回目、2回目結果を受けて、トップ10トライアルの出場が決定。2番手はTeam HRC with 日本郵便、4番手はAstemo Honda Dream SI Racing、5番手はTOHO Racing、6番手はSDG Honda Racing、8番手はF.C.C. TSR Honda France、10番手はHonda Dream RT SAKURAI Hondaとなり、Honda勢は6チームがトップ10トライアルに挑むこととなった。トップ10トライアルの開催は、実に6年ぶり。鈴鹿オリジナルの予選計測システムでチームが決めた2名が選抜され、1人ずつ1周のタイムアタックを行う。トップバッターはHonda Dream RT SAKURAI Hondaの荒川。2分7秒282を記録する。F.C.C. TSR Honda Franceのマッケンジーはベストタイムを更新しながらコーナーをクリアしたものの、痛恨の転倒でノータイム。SDG Honda Racingの埜口は、マシンが振られる場面もあったが、後半は持ち直し2分8秒046をマーク。荒川のタイムがリーダーボードのトップにあったが、これをチームメートの日浦が塗り替え、2分6秒970で暫定トップに立つ。AutoRace Ube Racing Team(スズキ)は2分6秒811を出し、日浦のタイムを上回ったものの、SDG Honda Racingの浦本が2分6秒644をマーク。しかし、Team HRC with 日本郵便のビエルゲが2分5秒919を記録し、暫定トップに躍り出る。TOHO Racingの榎戸は2分6秒343を出し、3番手となる。その後、Team HRC with 日本郵便は長島が2分5秒329のトップタイムを記録。最後の走者もこのタイムを超えることはなく、Team HRC with 日本郵便は昨年に続きポールポジションを獲得した。トップ10トライアルの結果、Team HRC with 日本郵便が1番グリッドを獲得。3番手にTOHO Racing、4番手にSDG Honda Racing、6番手にAstemo Honda Dream SI Racing、8番手にHonda Dream RT SAKURAI Honda、10番手にF.C.C. TSR Honda Franceとなりました。Honda Asia-Dream Racing with SHOWAは、16番手からのスタートとなる8月6日(日)11:30、ル・マン式スタートで鈴鹿8時間耐久ロードレースの戦いが始まる。高橋巧(Team HRC with 日本郵便)「トップ10は走っていないので、2人の走りを見ていました。長島(哲太)選手は、1周のアタックで5秒台に入れてくれました。チャビ(ビエルゲ)も初めてのトップ10なのに、いいタイムを記録してくれました。今日は2人ががんばってくれたので、決勝では自分の役割をしっかりと果たして、チームに貢献したいと思っています 長島哲太(Team HRC with 日本郵便)「ここに戻ってくることができてほっとしています。ケガをしてしまい、マシンに乗れない時期は、心が折れそうになりました。でも、意地でも走りたいという気持ちで過ごしてきました。そして、自分を走らせようと判断してくれたチームに感謝しています。その判断が間違いではなかったことを証明できるように、決勝ではさらにがんばります」チャビ・ビエルゲ(Team HRC with 日本郵便)「トップ10トライアルの、テツ(長島)のセクター1のライディングはすばらしかった。まっすぐに突き抜けて行くように走っていて、その走り方を勉強したいと思いました。トップ10トライアルを走れるようにしてくれた(高橋)巧に感謝します。僕のことを信じてくれたからだと思うと、『ありがとう』と言いたいです。とてもエキサイティングで楽しい時間でした。テツがポールタイムを記録してくれて、決勝は1番グリッドを得ることができたので、優勝を目指して行きます」清成龍一(TOHO Racing) チームベストの2人なら、榎戸選手と國峰選手のはずでしたが、チームのみんなの判断で、自分が走ることになりました。思うようにはいきませんでしたが、走らせてもらえたことがうれしかったです。3番手に入れたことを、チームメートに感謝します 國峰啄磨(TOHO Racing) トップ10を走っていませんが、チームメートが速く3番手になれたことをうれしく思います。アベレージタイムでいうと清成選手、榎戸選手のタイムが上です。自分はまだ追いつけていないので、決勝では足を引っ張らないように走り、チーム最高の結果を引き寄せたいです 榎戸育寛(TOHO Racing)「トップ10を走るライダーとして選んでもらえてうれしかったです。トップ10を走るのは初めてでしたが、ベストラップを出すことができてよかったです。決勝では8時間、集中してがんばります」名越哲平(SDG Honda Racing)「僕自身体調が万全でないので、今日は2周だけ走りって体調の回復を確認して、あとは決勝にむけて休むことになり、チームメートの浦本選手と埜口選手に走行を任せました。チームとしては浦本選手のベストタイムで4番グリッドからスタートできるので、決勝は万全の状態でレースに挑めるように取り組みます。チーム一丸となっていいリザルトを目指します」浦本修充(SDG Honda Racing)「僕自身トップ10トライアルは2回目でし...