オスカー・ピアストリの将来的な移籍をめぐり、レッドブル移籍説がF1パドックで再び注目を集めている。2026年シーズンのピアストリは、開幕から2戦連続DNSという不運に見舞われながらも、日本GPでは2位表彰台を獲得。マクラーレンF1の有力ドライバーとして存在感を示している。
一方で、マックス・フェルスタッペンが2026年F1レギュレーションへの不満を繰り返し口にしていることから、レッドブルが後任候補としてピアストリに関心を寄せているとの見方が浮上している。“今より弱いチーム”への移籍に警鐘こうした状況について、元フェラーリのレースエンジニアであるロブ・スメドレーは、ピアストリがマクラーレンを離れることに慎重になるべきだと語った。「もし君がそのチームにいて、チームメイト相手に苦戦しているとする。私はフェラーリ時代を振り返って話しているんだ」とロブ・スメドレーは『High Performance Racing』ポッドキャストで語った。「そのときの選択肢は何だ? 実際にはワールドチャンピオンを獲得する可能性がない、今より弱いチームに移籍したほうがいいのか? ただ、そのチームでは自分のほうが優れたドライバーになれるかもしれない」「私はそういうケースを何度も見てきた。ドライバーがそういう選択をするのを何度も見てきた。でも、それがうまくいった例は見たことがない。ドライバー本人が幸せになったケースも見たことがない」スメドレーは、トップ争いが可能なチームを離れ、“絶対的エース”の立場を求めて移籍することの危険性を強調した形だ。レッドブルF1復活にも“不確定要素”さらに、元アルピーヌF1チーム代表のオトマー・サフナウアーも、レッドブル移籍には大きなリスクがあると指摘している。「そうだね。なぜなら、そこには2つの条件があるからだ」とサフナウアーは語った。「まず、自分が移籍先でナンバーワンドライバーになれること。そして、そのチーム自体がベストチームに上がっていかなければならない」「でも、その2つが同時に成立するケースはかなり珍しい」「特に、そのチームが3番手からトップに上がるというのは簡単じゃない。通常はメルセデスの時代が6〜7年続き、レッドブルの時代が4〜5年続き、フェラーリとミハエル・シューマッハの時代は10年近く続いた」「だから、その10年間にフェラーリでナンバー2だったドライバーが、『別の場所でナンバー1になりたい』と思って移籍したとしても、結局その移籍先はベストチームではなかったということになる」“マクラーレン残留”か“レッドブルのエース”か現在のピアストリにとって最大の選択肢は、最強マシンを持つマクラーレンで“対等なエース”として戦い続けるか、それともレッドブルで絶対的ナンバーワンになる道を選ぶかという点にある。前者はタイトル争いを継続できる可能性が高い一方で、チーム内競争は避けられない。後者はチームの中心になれる魅力があるが、レッドブルが再びF1最強チームへ返り咲ける保証はない。ピアストリにとって、キャリアを左右する重要な判断になる可能性がありそうだ。