オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、2026年F1マシンについて「予測不能な挙動」があると厳しい見解を示した。FIAがマイアミGPに向けてレギュレーション修正の作業を進めるなかで、ドライバー側からも現行マシンの課題を訴える声が強まっている。マクラーレンにとって2026年シーズンの立ち上がりは厳しいものとなっており、新型MCL40は開幕3戦で複数の問題に直面した。
ピアストリ自身もオーストラリアと中国でメルセデス製の新パワーユニットに起因するトラブルにより2戦連続でスタートできず、日本GPでようやく2位表彰台を獲得して流れを変えた。日本GPで見えた2026年マシンの特徴オスカー・ピアストリは、日本GPでの走りを振り返るなかで、2026年F1マシンはこれまで自身が経験してきたどのマシンとも大きく異なると語った。「全体として、これらのマシンは僕がこれまで乗ってきたどのクルマともまったく違う。ただ、新しいレギュレーションが示された時点で、そうなることは分かっていた」「これほど違うということは、ドライバーにとって新しい挑戦でもあるし、それ自体は悪いことではない」さらにピアストリは、2025年型と比べて2026年型マシンが軽く、全長も短く、幅も狭くなったことに触れ、低速コーナーでは俊敏さや扱いやすさといった利点があると説明した。一方で、そのメリットを打ち消す問題も依然として残っているという。「これらのマシンの大きな違いのひとつは、2025年より軽く、ずっと短く、狭くなっていることだ。その結果、低速コーナーでは少し俊敏になり、より扱いやすく感じることもある」「ただ、ダーティエアに関する課題は依然として残っていて、その恩恵の一部を打ち消してしまっている。後方で追うのは、まだ問題なんだ」「予測不能な挙動」がドライバーの負担にピアストリはさらに、2026年F1マシンについてより踏み込んだ表現を使い、「予測不能」だと断じた。ドライバーとして車内で考えなければならないことも増えており、とくにパワーマネジメント面で戦術的な負担が大きくなっているという。「ドライバーとしては、マシンの中で考えなければならないこともずっと増えている。とくにパワーマネジメントの面では、かなり多くのことを戦術的に考えなければならない」そのうえでピアストリは、マシンの出力特性そのものに不安定さがあると指摘した。オーストラリアGPでグリッドへ向かう途中にリタイアを強いられた問題も念頭にあるとみられる。「これらのマシンは、より予測不能でもある。見ていて分かったと思うけど、パワーが急に跳ね上がることがよくあって、それがクルマに予想外の動きを引き起こすんだ」「これは、かなり多くある問題点のうちのひとつに過ぎないし、ここまでのシーズンで起きたいくつかの異なるインシデントによって、近い将来に見直して変更すべき部分だということがさらに明確になっている」FIAとの協議で求められる“安全で楽しいレース”ピアストリは、こうした問題への対応に向けて、FIA、F1、そして他チームと連携して見直し作業が進められていることも明かした。安全性を確保しながら、観客にとっても魅力的なレースを実現する必要があるというのが、ピアストリの考えだ。「僕たちはFIA、F1、そして他のチームと緊密に連携しながら、こうした問題がきちんと検討されるよう取り組んでいる。それによって、誰にとっても安全で、なおかつ楽しくてエキサイティングなレースになるようにしたい」日本GPで2位に入り、ようやく2026年シーズンの足掛かりを得たピアストリだが、その復調ぶりはメルセデスにとって警戒材料となるはずだ。一方で、ドライバーの立場からは、現行レギュレーションに対する改善要求がなお強いことも、今回の発言ではっきりと示された。
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