ハースF1チームをシートを失ったニキータ・マゼピンが、3月9日(水)に記者会見を開き、ウラルカリがF1プログラムに用意していた資金のいくらかを現在の状況によって競争する機会を失ったスポーツ選手を支援するために使用すると語った。ロシアのウクライナ侵攻に反応して、ハースF1チームは3月5日(土)にニキータ・マゼピンとウラルカリの両方との契約を解除したことを発表した。
ロシアの肥料会社であるウラルカリは、父親のドミトリー・マゼピンが過半数株主で会長を務めている。ロシア企業に対する厳しい経済制裁が課された結果、ハースF1チームはウラルカリとの関係を断ち切った。その結果、同社の資金でシートを得たペイドライバーのニキータ・マゼピンも自動的にシートを失うことになった。ニキータ・マゼピンは3月9日(水)に記者会見を開き、『We Compete As One』という財団を設立することを発表。F1プログラム用にウラルカリが用意していたお金の一部を現在の情勢によって競争するスポーツ選手の支援に使用していくと述べた。F1は、2020年から人種差別、不平等と戦うことに取り組むことを目的としたイニシアチブ「#WeRaceAsOne」を立ち上げていたが、やや皮肉の込められた名称に感じられる。ウラルカリがハースF1チームに支払っていたスポンサーフィーは年間1000万ドル(約11億円)だったと報じられている。
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