一週間前にインドネシアはマンダリカ・サーキットで第15戦を終えたMonster Energy Yamaha MotoGPは、ヤマハの本拠地で行われる第16戦日本GP出場のため「モビリティーリゾートもてぎ」へ移動した。ファビオ・クアルタラロとA・リンスは日本のファンに素晴らしいショーを見せようと意欲を燃やしている。クアルタラロは第15戦終了時点でランキング13位。このところ3レースで7位獲得と活躍しており、今回も勢いをそのままに好成績を目指す。
もてぎサーキットでは最高峰クラスに3回出場し、2019年は2位表彰台を獲得。2022年は8位、2023年は10位の成績を残している。チームメイトのリンスは怪我からの復帰戦となったインドネシアGPで11位を獲得し、現在ランキング19位タイ。日本GPではポイント加算を狙っている。もてぎサーキットとの相性は良く、2018年にはMotoGPで3位表彰台に上った。「モビリティーリゾートもてぎ」サーキットは1997年、マシンテストを目的に建設された。1999年に日本GP、翌2000年はパシフィックGPが開催されてモータースポーツファンを魅了した。2004年には鈴鹿サーキットに代わり再び日本GPを開催し、以来、MotoGP開催地として定着している。全長4.8キロ、6つの左コーナーと8つの右コーナーを備え、さまざまなハードブレーキングや加速エリアを持つチャレンジングなレイアウトとなっている。クアルタラロとリンス、ワイルドカード参戦するレイー・ガードナーの3人は日本到着後、横浜市みなとみらいの「横浜シンフォステージ」に設けられたヤマハ株式会社の体験型ブランドショップ「ヤマハミュージック 横浜みなとみらい」やヤマハ発動機の横浜オフィス(イノベーションセンター横浜)、体験型ショールーム「Yamaha E-Ride Base」を訪問して歓迎を受けた。クアルタラロはまた、東京・浅草の浅草寺も訪れ、伝統的な日本文化について見識を深めた。ファビオ・クアルタラロ「インドネシアGPを順調に終え、ヤマハのホームGP出場のため日本に来ています。ここ数戦はとても好調で、進化も実感しているので良い雰囲気です。日本ではレース以外のフィールドを体験できるのも魅力のひとつです。名所旧跡を訪れたり、ヤマハの社員の皆さんと会ったりするのも楽しみで、今回はヤマハミュージック、イノベーションセンター横浜、Yamaha E-Ride Baseを訪問しました。社員の皆さんの情熱を見ることができ感動しました。今回も好成績を目指してベストを尽くします」アレックス・リンス「インドネシアでは苦戦しましたが、今回はそれをリセットしてポジティブな気持ちを維持したいと思っています。前回、計画通りに進まなかった理由を十分に分析し、この日本GPに臨んでいます。もてぎは素晴らしいサーキットですし、ヤマハ発動機本社やファンの皆さんのサポートもあるので、いいレースができると信じています。ヤマハ・ミュージックの最新のインタラクティブ・ストアとヤマハ発動機のイノベーションセンター横浜、Yamaha E-Ride Baseを訪れ、社員の皆さんとの交流のひとときを楽しみました。日本GPに向けて順調なスタートができました」マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)「インドネシアGPは厳しい戦いとなりました。今回はコースは変わりますが、ホットなコンディションは同様だと思うので、作業の継続が必要です。日本GPはもちろん、ヤマハにとって、そしてチームにとって非常に重要な大会です。ヤマハ発動機本社のエンジニアと日本のファンがサポートしてくれるので、毎回、素晴らしい雰囲気のなかでレースをすることができます。トリプルヘッダーの最終回となりますが、これまで通りハードにプッシュし、最大限のデータ収集に取り組みます」
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