MotoGP 第3戦アルゼンチンGPの決勝レースが27日(日)、アウトドルモ・テルマス・デ・リオ・オンドで行われ、ポイントリーダーのマルク・マルケスが優勝。開幕カタールGPから3戦連続のポール・トゥ・ウィンを達成した。気温24度。路面温度21度のドライコンディションの中、ポールポジションのマルク・マルケスは、1ラップ目に4番手、2ラップ目に6番手に後退したが、4ラップ目に2番手に浮上。1分39秒台のペースで追い上げると、ラスト9ラップにトップを挽回した。
開幕3連勝は2001年のバレンティーノ・ロッシ以来13年ぶり、開幕から3戦連続のポール・トゥ・ウィンは1971年のジャコモ・アゴスチーニ以来43年ぶりとなる。3番グリッドのダニ・ペドロサは、2ラップ目に7番手に後退したが、ラスト2ラップに2番手に浮上。1.837秒差で2戦連続の2位、3戦連続の表彰台を連取した。2番グリッドのホルヘ・ロレンソは、ホールショットを決めてレースをリード。終盤にポジションを下げたが、今季初めての表彰台となる3位獲得。6番グリッドのバレンティーノ・ロッシは、単独走行で4位だった。16番グリッドの青山博一は、ラスト2ラップに17番グリッドのヨニー・エルナンデェス、最終ラップの最後のシケインで12番グリッドのニッキー・ヘイデンを抜いて、今季の最高位となる10位、オープンオプションの最高位に進出した。チャンピオンシップは、3連勝を飾ったマルク・マルケスが、75ポイントに到達。ランク2位のダニ・ペドロサに19ポイント差、ランク3位のバレンティーノロッシに34ポイント差のアドバンテージを広げた。マルク・マルケス (優勝)「全体的な週末の進み方に満足。チームに感謝したい。期待していなかったパッシングが多かったから、ファンとっては楽しかったレースだったと思う。レースが進み、ホルヘ・ロレンソとのギャップを確認して、直ぐに捕まえることにトライした。数ラップほど後ろに位置したとき、ダニが接近して来たから、彼とのアドバンテージを維持するために、前に出た。非常に重要な25ポイントを稼いだ。3連勝だけど、チャンピオンシップは長いことを自覚している。次戦はヘレス。ダニとホルヘは非常に速い。彼らと一緒に優勝争いにトライしよう」ダニ・ペドロサ (2位)「楽しかったけど、序盤にタイムロスして、また単独走行となった。終盤、グッドなリズムで走れて、ポジションを挽回するバトルができたけど、大きく役立たなかった。2位だけど、優勝争いができるリズムがあった。常に学ばなければいけない。今日はもしかしたら、グループ内で走行中にタイヤを心配し過ぎたかもしれない。グッドなセットアップが見つかって、戦闘力があった。これはポジティブなことだ」ホルヘ・ロレンソ (3位)「もしかしたら、これは僕のキャリアで最もスイートな3位かもしれない。ベストな時期ではないけど、彼らとバトルできることを証明した。プレッシャーをかけ続けないと。ペドロサは終盤に強かった。僕はとても疲れて、2番手を維持しようと全力を尽くした。抜かれたときには、3番手でレースを終えることを決断した。今年は、エンジンの凍結で他の年よりも難しいけど、電子制御とシャーシを改良することができる。僕のライディングも良くすることができる」バレンティーノ・ロッシ (4位)「表彰台の獲得、特に上位の3人とバトルをするためのポテンシャルとペースがあったけど、序盤にミスを犯してしまい、少し後退してしまった。その上、ブラドルのミスでコースの外に押し出されてしまった。あのラップで2秒ほどタイムロスしてしまい、表彰台の可能性を失ってしまった」