マルク・マルケスが、MotoGP第14戦アラゴンGPの決勝で今季6勝目を挙げた。レースは、今季7度目のポールポジションからスタートしたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)と、予選2番手のホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)、予選3番手のダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)の3人が、序盤からトップグループを形成する激しい戦いとなった。
オープニングラップを制したのはホルヘ・ロレンソ。その背後でマルク・マルケスとダニ・ペドロサがし烈な2番手争いを繰り広げた。そして、6周目の12コーナーのブレーキングで、マルク・マルケスがオーバーランし、コーナーの立ち上がりではダニ・ペドロサが転倒を喫した。このハプニングで、トップのホルヘ・ロレンソとマルク・マルケスの差は、約1.5秒に広がった。だが、ホルヘ・ロレンソを上回るペースで快走するマルク・マルケスは、周回するごとにその差を縮め、14周目に逆転に成功。それからもペースを緩めることなく、23周のレースで真っ先にチェッカーを受けた。これでマルク・マルケスは今季6勝目、シーズン13度目の表彰台に立ち、ルーキーの優勝記録と表彰台記録をまたしても更新。この結果マルク・マルケスは、今大会2位のホルヘ・ロレンソに39点差、転倒リタイアでノーポイントに終わったダニ・ペドロサとの差を59点として、ライダーズタイトル獲得に一歩前進した。マルク・マルケス(MotoGP 優勝)「今日は本当に激しい戦いでした。ホルヘがスタートで引き離し始めたときは、まずは彼に追いつかなければならないと思いました。そうこうしているうちに、ダニにパスされました。その後、ダニをオーバーテイクできるチャンスが訪れました。気持ちよく乗れていたのですが、ブレーキングで少しはらんでしまいました。そして、マシンが少し浮き上がり、彼に軽く接触しました。彼がそれに気付いたかどうかは分かりません。でも、それでトラクションコントロールを制御するケーブルが切れたと、チームから聞かされました。残念です。めったに起きないことですし、ツキがありませんでした。大事なことは、ダニが無事であることです。その後、ホルヘをオーバーテイクし、優勝することができました。25ポイントを獲得できましたし、重要なレースとなりました」
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