ドゥカティのファクトリーチームは、2018年シーズンの先陣を切って2018年MotoGPマシン『デスモセディチGP18』を公開した。ドゥカティ・チームは15日、イタリア・ボローニャのドゥカティ・オーディトリウムで2018年体制の発表会を行い、18年シーズンに投入する18年型プロトタイプマシン、デスモセディチGP18を初披露した。
発表会の先陣を切って壇上したドゥカティ・モーター・ホールディングのCEO最高経営責任者クラウディオ・ドメニカリは「我々はグローバルな企業です。新たな年が始まり、多くの挑戦に満ちています。インクレディブルなアンドレア・ドビツィオーゾを起用し、彼はその真の才能を我々に示しました。もしかしたら、我々は彼の才能を過小評価していたかもしれませんが、昨年は6勝を挙げてくれました。同じようなパフォーマンスを再現する準備が出来ています。」と述べ、参戦16年目の期待を語った「ホルヘ・ロレンソはシーズン終盤に速さを証明しました。非常にパワフルなバイクに適応する難しさがあり、ライディングスタイルは、彼のノーマルなライディングスタイルとは異なりましたが、速く走れることを証明しました。我々は挑戦に向けて準備が出来ています」ドゥカティ・コルセのジェネラルマネージャー、ルイジ・ダリーニャは、「バイクは重要ですが、ライダーも同様に重要です。ドビツイオーソは、ファイナルレースまで大きな感動を与えてくれました。信じられないシーズンだけでなく、16年シーズンの終盤、アラゴンからバレンシアまで多くのポイントを稼いだことから、18年シーズン7も素晴らしい結果を獲得すると確信します。5度のチャンピオンを獲得したロレンソは、困難だった序盤の後で、結果が良くなりました。終盤戦は優勝に接近し、18年シーズンの主役の1人になると確信します。」と述べ、07年シーズン以来となるタイトル獲得に挑戦することを宣言。「バイクは幾つか分野で改良しました。セパンでのテストに向けて、幾つかのアイデアがあり、エンジンパワーを2馬力アップしました。セパンでは最終的なデザインを披露しません。テストでは、より効果的になる必要があり、バイクの改良は続きます。目標はチャンピオンを獲得することです」2017年シーズンに自己最高位となる総合2位に進出したアンドレア・ドヴィツィオーゾは「17年は、多くの優勝を挙げ、チャンピオンシップを争い、僕たちにとって信じられないシーズンだった。深い感情と信じられない感動を体験し、僕たちのファンは大変喜んでくれた。これは僕次第でなく、ドゥカティで働く全ての職員やテストライダーたちの仕事と努力のおかげだから、彼ら全員に感謝しないと。仕事を続け、まだ幾つかのテクニカルポイントを改良しなければいけない。戦闘的でなったレースで戦闘的になる必要がある。チャンピオンになるために、そこが少し足りなかったけど、僕たちは準備が整っている」と、タイトル争いを繰り広げたシーズンを振り返り、今月末からのテストに関して発言。「冬の間、僕たちは集中力を維持。バイクの主要な特性に関して話し合い、セパンに試す幾つかの新しいアイデアが浮かんだ。操縦性が高まるけど、ポテンシャルを調整する。空力に関しては、最終的な詳細を決めているところで、もしかしたら、2度目、3度目のテストまで待たなければいけないけど、全てのコストを尽くして、技術革新を追求する必要はない。テストプロセスは非常に厳格でなければいけないし、価値のある進化を選んだ行く」新天地での1年目で総合7位だったホルヘ・ロレンソは、「僕にとって簡単なシーズンではなかったことは確か。それは本当のこと。ポジティブなことは、大きく成長したこと。現時点で、チームとバイクは勝つ準備が出来ている。目標はいつものロレンソのベストバージョンを提供するために、成長を続けること。これが成し遂げられれば、グレートなバイクと共に、多くの優勝を追求して行く」と、期待されるタイトル争いに挑戦することを語った。テストライダーのピロとストーナーは、セパン・インターナショナル・サーキットで24日からの始まるファクトリーテストに参加。レギュラーライダーのドヴィツィオーゾとロレンソは、28日からのオフィシャルテストに参加し、3月18日の開幕戦カタールGPに向けて本格的な準備を始める。