F1は、初開催となるマイアミGPで“チームプリンシパルズパレード”を実施するという案を拒否した。2022年にアメリカ第2のレースとしてマイアミガーデンズのハードロックスタジアムの周りに建設されたマイアミ・インターナショナル・オートドロームでマイアミGPが初開催。マクラーレンのCEOであるアメリカ人のザク・ブラウンは「スーパーボウル」に匹敵するイベントになると予測している。
だが、ドラマ的な演出がされたNexflixのF1ドキュメンタリー『Drive to Survive』や、豪華なボートを所定の位置に配置してマイアミの“偽物”の港のようにするなど、F1のアメリカ化に対しては反発もある。「このアイデアと演出は、F1がどうなるかについての完璧なメタファーだ」とあるTwitterユーザーはコメントした。そして、今週末のマイアミGPにむけて提案された決勝前のドライバーズパレードのチームプリンシパル版は廃案になった。「チームボスに失礼になりたくはない」とダニエル・リカルドはSpeedweekに語った。「でも、それは少し奇妙なアイデアだよね?」「彼らの栄光の瞬間を彼らから奪いたくはないけど、それは少しやり過ぎだと思った」実際、トト・ヴォルフやクリスチャン・ホーナーなどのトップボスがノーと言ったことで、このアイデアはマイアミの公式プログラムには含まれていない。「チームボスが、そのように群衆に手を振っているようなイベントがあるべきではないと思う」とメルセデスF1のチーム代表であうトト・ヴォルフは語った。「誤解しないでほしい。私はファンが大好きだが、ドライバーにスポットライトを当ててもらいたい。彼らはアスリートであり、剣闘士だが、我々はそうではない」