メルセデスF1の2022年F1マシン『W13』が、ライバルであるレッドブルと同様にFIAのクラッシュテストに失敗したと報じられている。イタリアのMotorsportによると、現役コンストラクターズチャンピンのメルセデスF1は、W13の設計に関して“極端なソリューション”を試みたが、数日前にクラッシュテストに不合格となったという。
しかし、メルセデスF1は、野心的な設計が失敗した場合に備えて、すでに“プランB”を用意していたため、マシンの製造が完了するまで「わずかな遅延が発生する以外に問題は出ていない」と伝えられている。ライバルであるレッドブルF1も、2022年F1マシン『RB18』がクラッシュテストに失敗したが、エイドリン・ニューウェイは2月のバルセロナでのプレシーズンテストに先立って問題を解決できると確信しているようた。レッドブルRB18、メルセデス W13は、2台ともベンチュリチャンネルから最大のダウンフォースを引き出すために3,600mmの規制限界に近いロングホイールベースを持っていると報じられている。FIAクラッシュテストは、F1カーが事故に巻き込まれた場合に厳格な安全基準を満たすことができることを証明するために、新しいシーズンの開始に先立ってF1カーの承認と承認を取得するための不可欠な部分となっている。F1チームは、F1の新時代にむけてマシンのデザインを完成させることに取り組んでいる。メルセデスF1の技術責任者であるジェイムズ・アリソンは、今年のレギュレーション変更はF1史上最大の規制だと主張する。ジェイムズ・アリソンは、新しい仕様に合わせてF1マシンを設計することに関連する課題について、FIAからの2倍の事務処理と従うべきルールが含まれると語っている。「信じられないほど大変だった」とジェイムズ・アリソンはメルセデスF1によって投稿されたビデオで語った。「これを理解し、これらのレギュレーションに対するベストの対応が何であるか、そして、数週間でマシンをコースに乗せる際に最初から競争力を持つチャンスを得られるようにチャンスがどこにあるかを理解することは非常にチャレンジングで長いことだ」新車の発表日を告知していないレッドブルとは異なり、メルセデスF1は、バルセロナでプレシーズンテストがスタートする5日前の2月18日にW13を発表することをアナウンスしている。