メルセデス・ベンツのノバルト・ハウグは、新生メルセデスGPのドライバーラインナップをまもなく発表する予定だと語る。メルセデス・ベンツはブラウンGPを買収を発表。ワークスチーム“メルセデスGP”としてF1に初参戦する。「まず始めに、今日フォーミュラワン・メルセデスグランプリチームを発表できたことを非常に嬉しく思い、満足しなければならないと思う。次のステップはこのあとだ」とノルベルト・ハウグは語る。
「世界中のF1に興味を持っている人の全員がドライバーを知りたがるということは重々承知している。まだ最終的な決断は下されていないが、数週間以内に何らかの発表ができると考えている。その点に関して、我々は良い仕事をするつもりである。約束する。サプライズを起こすことができるかもしれない」ドライバーに関しては、ドイツ人ドライバーのニコ・ロズベルグの起用が有力紙されており、もう一人のドライバーもドイツ人を起用するのではないかとみられている。ルーベンス・バリチェロがウィリアムズに移籍し、入れ替わりでニコ・ロズベルグが加入することはこれまでも噂されていた。そして、今回ドイツメーカーであるメルセデス・ベンツがチームを所有したことで、ロズベルグのチームメイトには、ニック・ハイドフェルド、ティモ・グロックといったドイツ人ドライバーの名前が取りざたされている。メルセデス・ベンツのノルベルト・ハウグも、ニック・ハイドフェルドと2010年のドライバー契約について交渉していることを認めている。「いくつかの推測を呼んだし、もっと早くにこの情報を伝えることはできなかったので、それは理解している。しかし、メルセデス・ベンツにとっての国際的なチームになるということは、世界的なプレーヤーだということだ。我々の歴史を振り返れば、ドイツ人ドライバーを起用しないことをしばしば批判されていたので、我々は常にオープンだった。そして、我々はマクラーレンと一緒にドライバーを決定してきた」「それは今後も変わらない。我々は最高のドライバーを起用したいし、純粋なドイツチームを望んでいるわけではない。国際的なシルバーアローチームであり、我々はクルマに最高のドライバーを乗せたい」メルセデスGPが、ニコ・ロズベルグとニック・ハイドフェルドを起用することになれば、チャンピオンチームがドライバーを一新させることになり、ワールドチャンピオンのジェンソン・バトンはチームを離れることになる。ジェンソン・バトンは、マクラーレンへの移籍が濃厚とされており、すでにマクラーレンと600万ポンドの3年契約に合意したと報じているメディアもあり、それが実現するばルイス・ハミルトン&ジェンソン・バトンというイギリス人コンビが誕生する。表面的には友好的な離別を装っているメルセデスとマクラーレンだが、ドイツvsイギリス、そしてロス・ブラウンvsロン・デニスと背後には複雑な戦いが感じられる今回の買収劇。2つのシルバーアローチームが2010年のF1シーズンを面白くしてくれるのは間違いないだろう。関連:メルセデスGP誕生!メルセデス・ベンツがブラウンGPを買収