メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは、F1イギリスGPで観られたハードレーシングは観客にとって素晴らしいものだったと語る。F1イギリスGPでは、バルテリ・ボッタスがポールポジション、ルイス・ハミルトンが2番手からスタート。レース序盤に二人は激しいバトルを展開し、序盤にはチームメイトバトルが繰り広げられ、なんとかバルテリ・ボッタスがリードを守った。
メルセデスのチームメイトバトル以外にも、シャルル・ルクレール(フェラーリ)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の戦いなど、各所でホイール・トゥ・ホイールの激戦がバトルが展開された。トト・ヴォルフは、レース前に両ドライバーに接触を避けるように警告していたと語り、二人がその言葉を守ったことに満足していると述べた。「まさに話し合っていたことだ。チームメイトバトルで接触は見たいものではない。彼らは競争し合う方法をわかっていると信じている」とトト・ヴォルフはコメント。「ルイスとバルテリには何度もあったことだ。彼らはコース外でお互いに尊敬しあっているし、コース上でも尊重しあっている。もう一歩踏み込めば、他チームとのバトルにおいても十分にフェアだ」「それでも、二人のレースは本当に素晴らしいものだったし、特に非常にエンターテイニングだった。ハードなディフェンスではなかったとは言えないが、汚くもなかった。他の数名のドライバーはアンフェアのボーダーラインだった」「レースでは常に荒れたものを見たいと思うし、ドライバーたちがお互いに競い合うのは良いことだと思う。ただし、同じチーム以外でだ」 今シーズンはレース中のバトルに関して限界を超えたかどうかの判断に時間を要するケースが複数回あった。F1オーストリアGPではホイール同士を接触させてのマックス・フェルスタッペンのシャルル・ルクレールへのオーバーテイクについて、スチュワードは“お咎めなし”との裁定を下すまで何時間も費やしている。二人はシルバーストンでも接近戦を展開し、オーストリアとは逆に最終コーナーでルクレールがフェルスタッペンをコース外に押し出すような場面もあったが、今回は審議対象にならなかった。トト・ヴォルフ、F1はそのような状況で何が認められ、何が認められないのかの先例を作ったと考えている。「オーストリアでのルクレールとフェルスタッペンのインシデントは明らかに結末が正確に解釈されており、ハードなレースが認められたと理解されている。コーナーを抜けながら誰かをプッシュしても良いというふうにね」とトト・ヴォルフはコメント。「他の多くのフォーミュラでは認められているものだと思う。チーム間にも必要なことだ。そ誰もがそれを望んでいると思う。ハードレーシングだったのは確かだが、我々がやるべきことでもあると言える」
全文を読む