メルセデスは、2019年 第7戦 カナダGPの決勝レースで、ルイス・ハミルトンが優勝、バルテリ・ボッタスが4位でレースを終えた。トト・ヴォルフ(チームプリンシパル)「我々にとってトリッキーな週末だったし、レースの終わり方もトリッキーだった。スチュワードはセバスチャンとルイスのインシデントを調査したし、私はそれが尊重される必要があると思っている」
「決断が意に反していこともあれば、それらが有利に働くこともある。今回のような裁定は決して白黒はっきりするものではなく、誰もが異なる意見を持っているだろう。もちろん、私はそれを尊重する。我々は今年最も厳しい週末を過ごした。金曜日にバルテリのマシンの燃圧に問題が発生したし、今朝はルイスのクルマに油圧漏れが発生し、ほぼマシン全体を再構築する必要があった。レースができるのか、フィニッシュできるのかすら確証はなかった。舞台裏でそのような様々なことが起こっていたので、私には今週末のチームの競争力の高さ、そして、もちろん、最終的に我々に勝利をもたらしたルイスの素晴らしい走りを祝福することしかできない。バルテリは6番手からスタートし、オーバーヒートの問題に見舞われたトリッキーな一日を過ごした。彼のレースは昨日の予選で失われていたので、4位で完走し、ファステストオラップのポイントを追加できたのはダメージリミテーションだった」ジェームス・アリソン(テクニカルディレクター)「猛暑の中、二人のドライバーだけでなく、チームにとって暑く、大変で困難な一日だった。午前中にルイスのクルマに油圧漏れが発生したことで多くの作業をしなければならなかったし、レースに向けてクルマを準備するのは決して容易なことではなかった。メカニックはすべて用意して準備を整えるために多大な作業を行った。レース週末はかなり力強くスタートしたが、レースは非常に厳しいものだった。バルテリはフリーエアでは本当に見事な進歩と良いペースを発揮することができていたが、彼の前のルノーが本当に速かったので抜けるかどうかは別問題だった。最終的に彼はそれを成し遂げて4位に入るために良い走りをした。ルイスは久しぶりに我々との最も厳しレースを戦った。セバスチャンに遅れずに非常に激しくチェージをかけるためにクルマの最後の一滴まで搾り出す必要があった。ペナルティを引き起こしたインシデントはルイスが彼にかけていたプレッシャの結果だと言えると思うし、それ故に勝利からいくらかの満足度は得られるが、懸命な働きで勝ち得たものではあるものの、あのような状況で勝つことは、より慣例的なものほど嬉しいものではないのは明らかだ。だが、居のルイスは本当に素晴らしい走りをしていたし、彼は自分の努力で報酬を得た」ルイス・ハミルトン(優勝)「本当に感謝している。金曜日にクラッシュしてしまって劣勢に立たされていたし、今朝はエンジントラブルがあったんだ。チームのみんながとても頑張って素晴らしい仕事をして修理してくれたし、彼らは本当にクルマを走らせるのに相応しかった。彼らのためにドライブし、彼らのために最高の結果を出したかった。ここでは前のクルマに追従して走るのは簡単ではないし、セバスチャンがミスを犯すよう、プレッシャーをかけようとしたし、実際に彼はミスを犯した。正当な方法でコース上で彼をオーバーテイクしたかったのでフィニッシュラインまで攻め続けたがタイヤはだめになっていた。フェラーリは今週末、素晴らしい仕事をしていた。彼らはストレートでとても速かったし、セバスチャンは素晴らしいレースをした。彼らについていくために全力を尽くさなければならなかった。最高の気分ではないし、こういう形でレースに勝つのは本意ではない。でも、今日はチームを誇らしい気持ちにするために全力で戦ったし、それを実現したと感じている」 バルテリ・ボッタス(4位)「昨日の予選でのミスが高くついたし、今日がとても難しくなった。序盤はレッドブルとルノーを抜きあぐねていた。前のクルマに近づくとエンッジンとブレーキが温度の限界に近づいてしまって何度もリフト&コーストをしなければならず、攻撃するのがトリッキーになった。彼らをようやく抜いた頃には表彰台を争うにはあまりに多くの時間を失っていた。フリーエアに出るとクルマのペースは良かったし、追加のッピットストップを行って、フレッシュなタイヤで最速ラップを狙うことに決めた。でも、結局は昨日の予選でレースを失っていた。フランスもタフなバトルになると思う。ロングストレートのあるサーキットなので、再びフェラーリは速いはずだ。でも、その戦いを楽しみにしている」
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