メルセデスは、2018年F1マシン『W09』の開発においてパフォーマンスを限界までプッシュしている。Corriere dello Sport によると、ブリックスワースで実施されたレースシミュレーションでは、より短く小型化されたギアボックスが発する振動によってテストリグ上でエキゾーストがいくつも壊れていると報道。メルセデスとモータースポーツ責任者を務める「計画にこれまでと全くかわらない。我々は常に限界を引き出し、できるかぎりクルマを軽量化しようとしている」と語っている。
昨季、メルセデスは“ディーバ”と呼ぶロングホイールベースのW08のバランス特性に苦しんだ。シルバーストンやモンツァのような高速サーキットでは圧倒的な速さを見せる一方で、モナコ、ハンガリー、シンガポールのようなタイトなコーナーのあるトラックでは苦戦を強いられた。小型で短いギアボックス導入のニュースは、昨年よりもホイールベースが短くなり、低速コーナーでのパフォーマンスを改善させることを目的としていることの表れかもしれない。また、メルセデスはパワーユニットに関しても「信頼性の限界を攻めていく」と述べており、パフォーマンスもコース上でも1000馬力への到達も目前だと報じられている。
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